立憲民主党は20日午前、両院議員総会を国会内で開催。カジノを含む統合型リゾートIR実施法案(いわゆるカジノ法案)成立阻止に向け、一致結束を誓いました。

 枝野幸男代表は冒頭、「憲政史上最悪の政府の対応、与党の横暴の国会のなかで、会期残り3日となった」と振り返った上で、同日午前に立憲民主、国民民主、無所属の会、共産、自由、社民の5党1会派の党首・代表で会談、安倍内閣不信任決議案を提出することを合意し、5党1会派で提出したと報告。「(安倍政権では)立憲主義、民主主義の本質をわきまえない行動が繰り返されている。ともすれば、あまりにもひどいことが相次いで起こりすぎて、前のことを忘れてしまいそうになるような、そんな状況だが、今日の(衆院本会議での)趣旨弁明演説に向けてメモを整理したところ、大きく括っても7つの不信任に値する事項がある。その中の小項目を挙げていくと数えきれない状況だと思っている」と述べました。

 一方、「この通常国会が始まる時点では、安倍1強体制のもと、例えば某テレビ局の世論調査では60%の内閣支持率があったものが、30%台半ばまで落ち、戻ったと言いながらも40%で、少なくとも3分の1の数字をはがしている」と、この間の各議員の取り組みを評価。「国民の皆さんに自信をもってこの国会での戦い、安倍内閣の傍若無人ぶりをしっかりと引き続き伝えていく」とその必要性を説きました。

 辻元清美国会対策委員長は、同日の国会の議事日程について説明。「今日は、参院ではカジノ法案の成立阻止に向けて頑張っていただくことになる。衆院からも精いっぱいエールを送っていきたい。衆参両院で一糸乱れず戦う」「安倍政権は国会の会期も32日間も延長しなければ重要法案を何一つ通せなかったということ。これは現場の皆さんが頑張り、野党が追い込んだからだ。自信をもって最後まで追い込んでいこう」と力を込めました。

 福山哲郎幹事長は、通常国会で衆参両院が一致結束して戦えたことに感謝と敬意を表明。与党の対応には、「災害よりもカジノ、災害よりも議員を救済するための選挙制度改革を優先することが明らかになった」とも指摘し、最後まで一致結束して戦い抜こうと呼びかけました。