立憲民主、国民民主、無所属の会、共産、自由、社民の野党5党1会派共同で25日、加藤厚生労働大臣に対する不信任決議案を衆院に提出しました。
これを受け国会内で記者団の取材に応じた辻元清美国会対策委員長は、提出理由について「この間の加藤厚生労働大臣の答弁は、いい加減、間違い、そしてきちんと謝罪もしないという態度が目立った。一番の理由は、いま議論されている働き方関連法案の基礎となるデータの間違いや、データの意図的なねつ造と思われるような示し方に対して十分な責任を果たそうとしないこと。採決直前の今日に至って、6事業所の重複したデータがあったことをやっと認めた。これはかなり前に尾辻かな子議員が委員会で指摘し、一目瞭然であるにもかかわらず、採決の日の朝になって認めたというのは、意図的に隠し、捻じ曲げているとしか思えない姿勢だ。大臣の任にあらず」などと説明。
「こうした労働時間などのデータは、命のデータ、人生のデータだ。それを捻じ曲げたり、間違いを指摘してもすぐに対応しない。そして強引に法案を通していくというのは、単なる数字の間違いではない。人の労働や人生をなんだと思っているんだという憤りを感じている。高度プロフェッショナル制度は、政府自らが間違いを認め法案から切り離した裁量労働制を超えるスーパー裁量労働制だ。私たちは切り離すべきだと指摘しているが、これについても受け止めようとせずに突き進むだけだ」と、働く人の命を軽んじる姿勢を批判しました。
厚生労働委員会での働き方関連法案の採決時の対応について問われると、「採決する方が間違っていると思うので、最後まで採決をさせないようにいろいろな手段でがんばっていく」と力を込めました。