日本労働組合総連合会と立憲民主党、国民民主党の3者によるポストコロナの社会像に関する意見交換会の第2回会合が28日夕に開催され、連合の神津里季生会長と相原康伸事務局長、立憲民主党の枝野幸男代表と福山哲郎幹事長、国民民主党の玉木雄一郎代表と平野博文幹事長が出席し意見交換を行いました。今回は7月14日に開催された相原事務局長と両党の幹事長・政調会長との第1回会議で協議されたポストコロナの社会像に関する文書をもとに、神津会長と両党の代表を交えた意見交換が行われ、8月中頃までにポストコロナの共通の社会像をまとめていくとされています。

 会談後に記者団の取材に応じた枝野代表は「前回、幹事長・政調会長等で議論していただいたものをベースに、さまざまな視点から建設的な議論をさせていただき、一定の方向性を共有できた。現在の社会状況をしっかりと踏まえて、目指すべき方向性については、ほぼ共有ができ、どういう整理の仕方やワーディングをしたら、われわれの思いが一番伝わりやすいか等が今日の議論の中心だった。私も政調会長を長くやってきたが、どう表現すれば伝わるかという仕事が久しぶりにできて嬉しい」と議論を振り返りました。また合流協議と社会像作りについて「社会像の論議が一通り整理がされたところで、神津会長から合流に向けた協議について期待を込めてと頭につけた上で『こうして理念や政策を共有をしていることを活かすためにも、強く期待をしている』という趣旨の発言があった。私の方からは、『そのご期待に応えられるように、われわれとしても知恵を絞って、なんとか成就できるように頑張りたい』と申し上げた」と説明しました。

 連合の神津会長は「幹事長・政調会長と議論して作った、たたき台をもとに深堀りした議論、かなり率直な意見交換ができ、一定の方向性を共有することができた。『命と暮らしを守るニューノーマル』に向けて、お盆前に具体的な内容としてもまとめていきたい」と述べました。両党の合併協議と社会像を巡る議論についての質疑では「理念の共有化を図る議論を活かしていくためにも合流協議に対して非常に強い期待を持って見ている。綱領については両政調会長間で今後詰めていかれるものだと理解している。今後の協議では、本日の方向性、連合で検討中のコロナ時代の社会像も考慮した検討を期待したい。その上で、なお足元で話し合いが必要となっている事柄については、現下の日本社会の状況、とりわけ感染拡大の不安が再び高まりつつある現状も踏まえ、両党幹事長間で知恵を絞り、そして建設的な話し合いによって、私どもが申し上げてきたお互いの立場を尊重して解が導かれることを期待したいと申し上げ、両党代表からも、そのことを受け止めて取り組んでいくという旨のご発言をいただいた」と応えました。