2019年2月27日
28日の予算案採決「ありえない」と辻元国対委員長
立憲民主党は27日、衆院の国対役員・筆頭理事合同会議を国会内で開催しました。
辻元清美国会対策委員長は冒頭のあいさつで、自民党が28日の予算案の衆院通過を目指す方針を示していることに対し、「絶対に認められない。(18年の)実質賃金がプラスなのかマイナスなのかさえも公表なされないなかでの予算案の採決はありえない」と指弾しました。
また、厚生労働省の「毎月勤労統計」不正調査問題で、再調査を行った厚労省の特別監察委員会(委員長・樋口美雄労働政策研究・研修機構理事長)が同日午前公表した追加報告書にも言及。同報告書では、「意図的に隠したとまでは認められず、『隠蔽(いんぺい)行為』があったとはいえない」「省幹部レベルでは組織的隠蔽と評価することも、非難すべき組織としての独自の判断が行われたとも認められない」などとあることから、辻元国対委員長は、「前よりひどい(内容)。予算の採決の前に形だけこういうものを出して通過させようという意図が見え見えだ。統計不正の話だけでなく、官邸の秘書官までもが関与し、統計の手法を変更しアベノミクスをかさ上げしていたという疑いまで問題は拡大してきている。秘書官、官邸ぐるみではないかとの指摘もあるなか、そのことには一切触れていない。名ばかりどころか名も実もない特別委員会の報告書で認めるわけにはいかない」と断じました。
同日夜に開催予定の米朝首脳会談については、「安倍総理は蚊帳の外のさらに外ではないか。トランプ大統領にすがるしかないような外交は恥ずかしくないのか。国際社会から統計は信用されず、外交も蚊帳の外。日本の国際的評価が安倍政権によってどんどん下がっているのはないかとの懸念を持っている。こうしたさまざまな問題についてさらに充実した審議を行っていきたい」との旨述べました。