立憲民主党の最低賃金検討プロジェクトチーム(PT)が3日、世界最高レベルの高さを誇るオーストラリアの最低賃金について、オーストラリア大使館のメラニー・カルバート政務担当一等書記官よりヒアリングを行いました。

 主なポイントは以下の通りです。

○オーストラリアの全国最低賃金は、税引き前で、1時間当たり19.84豪ドル(約1,480円)、1週間38時間あたり753.8豪ドル(約56,150円)
○非正規雇用者の場合、有給休暇、病気休暇、ボーナスがなく、安定雇用も保証されないため、この額に最低25%が加算される
○研修生や21歳未満の被雇用者、障がいを持つ被雇用者は、最低賃金が異なる
○厚生労働委員会専門家会合が、法に基づき、毎年最低賃金の見直しを行う
○オーストラリアで働くすべての労働者の権利を、「フェアワーク・オンブズマン」のウエブサイトで、31カ国語で説明している

 議員との意見交換では、労働組合、失業手当、外国人労働者の扱い、同一労働同一賃金、オーストラリア経済(28年間連続成長)などについて、質疑が行われました。

 参加議員は、末松義規座長、落合貴之PT事務局長のほか、生方幸夫、田嶋要、金子恵美、山川百合子、早稲田夕季各衆院議員、および石橋通宏、石垣のり子両参院議員。