2020年5月20日
【参院本会議】「地域公共交通活性化再生法」が審議入り 森屋議員が質問
参院本会議で20日、「持続可能な運送サービスの提供の確保に資する取組を推進するための地域公共交通の活性化及び再生に関する法律等の一部を改正する法律案」の趣旨説明質疑が行われ、会派を代表して森屋隆議員が質問に立ちました。
本法案は、地域の移動手段の確保・充実のため、地方公共団体主導で公共交通サービスを改善し、地域の輸送資源を総動員する取組を推進することを目的としています。
森屋議員は、まず公共交通機関の現場で働いていた立場から、(1)交通権を確保するための地域公共交通を、わが国の交通政策の中心に据えた施策の展開を求めたいが、国交大臣としての考え(2)自動車運転労働者の低賃金と長時間労働の是正――について質問しました。
さらに本改正案については、(1)地域公共交通形成計画の作成にあたり、都道府県の関与促進のための国の働きかけ(2)マスタープラン作成にあたり、地方公共団体のまちづくりと公共交通の確立を一体的にできるような担当部局の新設、および専任担当者の配置・育成のための支援強化(3)地域の公共交通に関係する公共交通従事者の代表を地域公共交通の協議の場に加えること(4)バス会社のカルテル容認と利用者の利便性を図ることとの両立のための制度的な担保(5)政府の考える「地域における輸送資源」のあるべき姿――などについて政府の見解をただしました。
最後に、鉄道、バス、タクシーをはじめとした交通事業や物流事業に対する新型コロナウィルス感染症による影響への追加対策について、国交大臣の決意を求め質問を終えました。