NPO法人 民法改正情報ネットワーク(mネット)および日本弁護士連合会が27日、国会内で「民法改正は与野党の枠を超えて!選択的夫婦別姓を求める院内集会」を開催しました。
集会では、立命館大学の二宮修平教授が「選択的夫婦別姓がなぜ必要か」をテーマに講演しました。まず、「氏」が家の呼称だと規定されたのは1898年7月施行の明治民法で歴史は浅いこと、1948年の日本国憲法と民法改正で家制度は廃止されていることなどの歴史を解説。さらに、選択的夫婦別姓制度は「多様な社会」の試金石であること、本年1月28日の朝日新聞の世論調査によると、選択的夫婦別姓に賛成と答えたのは、全体の69%、50代以下の女性の8割以上だったことなどが語られました。
各党からのあいさつの中で枝野幸男代表は、「国会に来てまもなく27年。最初に掲げた公約3つのうち、選択的夫婦別姓だけが実現していない。衆議院側の議員立法筆頭提案者も4回やらせていただいた。紆余曲折あったが、もう一度、前に進むのではないかと思っている。世の中の価値観・家族観が多様化し、夫婦別姓がないと不便だという具体的な思いが顕在化され、野田聖子さんはじめ与党の中でも、このまま放置できないという思いの方が、表に出ている以上に増えていることを実感している。当事者含め、皆さんが声を上げ続けていただくことが、前に進める原動力となる。共に頑張ってまいりましょう」と力をこめました。
立憲民主党の参加議員は以下の通りです(五十音順)。
阿部知子、石川大我、打越さく良、枝野幸男、大河原雅子、逢坂誠二、高木錬太郎、田島麻衣子、西村智奈美、福山哲郎、本多平直、山内康一、山尾志桜里、横光克彦、吉田統彦の各議員