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2019年10月11日

【衆院予算委】大串理事が共同会派「立民社」議員の質疑を振り返り(2日目)

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 衆院予算委員会で11日、安倍総理と全閣僚が出席した基本的質疑が行われ、野党共同会派「立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム」(立民社)から川内博史、本多平直、辻元清美、岡本充功、小川淳也、後藤祐一、前原誠司各議員が質問に立ちました(写真上は、質問に立つ立憲民主党の辻元議員)。

 委員会後に野党次席理事の立憲民主党の大串博志議員は会派議員の質問を振り返り、次のように話しました。

 今日の予算委員会はわが会派から7人の質疑者が立ち、川内博史議員は民間英語検定試験が非常に拙速に導入されようとしていて高校生の皆さんが非常に不安になっていると指摘しました。高校生を実験台に使っているのかと追求し、これを延期する法案を出していくことを訴えさせていただきました。

 さらに日米貿易協議のときに安倍総理がトランプ大統領にトウモロコシのアメリカで余った部分を日本が買い取ると約束をしたとされている話。これに関して日本で本当にアメリカのトウモロコシを買わなければならないような被害が出ているのかという点に関して問いただしたところ、農水省からは被害の実態はつかめていないということが明らかにすることができました。

 本多平直議員は、新しい大臣の資質の問題について問いただしました。

 まずは菅原一秀経産大臣ですが、週刊誌報道にもあるように秘書の給料を寄付させていた。さらには選挙区内の有権者に対して物を配っていた。こういったことに対して疑惑を追求し「調べます」という答弁を引き出しました。この問題はまだ消えてはいないので、引き続き予算委員会で集中審議を求めるなどして追っていきたい思います。

 さらに小泉進次郎環境大臣に対して、気候行動サミットにおいて日本として十分なコミットメントができなかったことに関して環境大臣として本当に英断をしていけるのかと迫りましたが、非常に生ぬるい精神論のみの答弁しかなく、小泉大臣がいかに言葉だけかということがよくわかったと思います。

 辻元清美議員は、安倍総理に対して憲法の議論。安倍総理が「憲法、憲法」と言っているけれども、これまで国会の憲法審査会に長い間の(議員を続けてきた)なかで1回しか自分では登場していない。憲法改正と口では言っているけれども本当に真摯に取り組んできたのか、この点に関する疑念をぶつけました。

 さらには小泉大臣に対して、森友加計学園問題等に関して小泉大臣がこれまでは非常に威勢のいい国民の人気取りみたいな発言をしていたにも関わらず、今日辻元議員からの質疑に対しては、内閣の一員だから答えられないという答弁を繰り返し、非常に歯切れの悪い答弁に終始しました。化けの皮が剥がれたなという気がしました。

 岡本充功議員は、大きな問題として公立病院の突然の統廃合について。非常に乱暴なプロセスの中で厚労省から発表されたという問題、これを見直すべきであると訴えさせていただきました。

 さらには、あいちトリエンナーレに対する補助金不交付の問題。ブラックボックスの中で突然トリエンナーレに対する補助金が不交付になった。これは思想・言論・表現の自由を政府が力をかけて抑えていこうという意図すら見えるのではないかと。この点に関して質疑を行い、萩生田光一文科大臣の非常に端切れの悪い答弁が目立った内容でした。

 小川淳也議員からは、かんぽ生命不適切販売とNHKの放送・報道への圧力の問題。これに関してかんぽ及び日本郵政の担当者、そしてNHKの会長等に質問させていただきました。表現の自由に関する抑止効果、あってはいけないと思います。

 さらには年金財政再計算等に関して取り上げ、年金財政検証が極めて楽観的な経済前提のもとで行われていて、総理が「年金は大丈夫だ、大丈夫だ」といっていることがいかに楽観的な見通しかというのを明らかにし、かつ、制度改正として在職老齢年金の見直しがいま言われていて、これがとんでもない高所得の高齢者にのみプラスで、その分一般の年金受給者の年金を減らすものであるという点に関して追求を行いました。

 後藤祐一議員からは消費税の対策たるポイント還元、この問題点を指摘してもらいました。消費税増税に対して十分な対策を打ったと安倍総理は言うけれども、結局このポイント還元政策は一部の人しか潤さない極めて不公平な制度であるという点を暴きました。

 さらには日米貿易協議について、昨日は自動車の問題を取り上げられましたが、今日も自動車に関して十分な日本が勝ち取った分がないという点、あるいは農業面に関しても、下手をするとアメリカからさらに再協議を求められ、農産品の輸出に関して、さらに放り込まれてくる可能性があるのではないかといった点を指摘しました。

 豚コレラ問題に関して引き続き質疑し、極めて政府のこれまでの対応が遅かったわけですが、ワクチンを投与すると決断をしたいまでもなお、不十分な、かつ迅速性を欠く対応になっているのではないかという点を指摘させていただきました。

 最後に前原誠司議員ですが、まず安倍総理が憲法問題に関してどのようなスタンスで臨もうとしているのか、非常にふらついているような感じがするという点を指摘させてもらい、さらには外交防衛問題、特にトランプ大統領に対して、安倍総理が極めて遠慮し顔色を見ながら外交を行っているがゆえに日本の国益を、結局害することになっているのではないか、いろいろなものを売り渡す、譲り渡すような形になっているのではないかという点を指摘させていただきました。

 最後にアベノミクスの政策の一番大きな柱たる金融政策、これが結局失敗し行き詰まり、金融緩和のさらなる余地はもうなくなり、政策手段がなくなってきている。そういう隘路(あいろ)に陥っているのではないかと指摘させていただきました。

 今日7人の質疑者で役割分担をした上で、幅広くあった政策課題を、ぶつ切りにすることなく、効率的に追及することができたのではないかと思います。

各議員の質問項目

 それぞれの委員の主な質問項目は以下のとおりです。

川内博史議員 ※前日から引き続き質問
○大学入試共通テスト・民間英語検定試験について
○米国産トウモロコシの購入について

本多平直議員
○菅原一秀経産大臣の政治姿勢について(秘書給与、公職選挙法、政治資金規正法)
○竹本直一国務大臣の政治姿勢について、特に暴力団関係者との交際問題について
○田中和徳復興大臣の政治姿勢、基本方針について(暴力団関係者へのパーティー券販売、自主避難者への対応)
○小泉進次郎環境大臣の基本方針について(国連気候行動サミット、石炭火力発電)

辻元清美議員
○安倍晋三総理大臣の政治姿勢について
○憲法について

岡本充功議員
○地域医療構想に基づく公的、公立病院のあり方に関して
○愛知県国際芸術祭に対する文化庁の補助金不交付に関して
○戦没者遺骨収集事業に関して
○水産庁取締船と北朝鮮籍とみられる漁船の衝突事故に関して

小川淳也議員
○NHKのかんぽ報道について
○全世代型社会保障改革について

後藤祐一議員
○消費増税(ポイント還元を含む)について
○日米貿易協定について
○豚コレラ対策について
○北朝鮮ミサイルのEEZ落下について

前原誠司議員
○日本国憲法、外交・防衛について
○世界経済と日本の金融政策について

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