立憲民主党は5日、臨時国会閉会にあたって両院議員総会を国会内で開催。秋の臨時国会に向け、枝野幸男代表から国民民主党、社会保障を立て直す国民会議、社会民主党の3党派に対し衆院会派への参加を呼びかける旨提起があり、党としてこれを了承しました。
枝野幸男代表は冒頭、「今の安倍政権、そして内外でいろいろな問題が起きており、閉会中審査を含めしっかりと国会の論戦を迫っていかなければいけないなかでの会期末だ。選挙が終わったばかりだが、次の衆院の政権選択選挙に向けてそれぞれの地域で活動を進めていただきたい。同時に、いまの政治状況をしっかりと有権者の立場から正していくためには、充実した国会論戦を進めていかなければならない。第2次安倍政権発足以降、文書の隠ぺいや改ざん、国会でも問われたことに正面から答えない状況がますますひどくなっている。先の通常国会では参院規則に基づく予算委員会の開会要求すら無視する状況だ。こうした理不尽な、不条理な暴挙を繰り返す政権に対し、われわれの行政監視、もう一つの政権選択を示していくという役割を果たすため、さらに力を蓄えて秋以降の論戦でより力強く迫っていきたい。暑い夏、それぞれの地域、それぞれの分野で頑張っていただき、力を高めて秋に臨んでいきたい」とあいさつしました。
その上で、総会では枝野代表が、「第2次安倍政権発足以降、国会論戦が空洞化している。数の力による暴挙が繰り返され、しかもひどくなっている。われわれは国会での論戦を通じて政府の問題点、そしてわれわれのもう一つの選択肢を有権者の皆さんにしっかりお伝えしていくのが王道であると思っている。そうしたなか、いまの国会の状況を考えると最大野党としての国会での戦いをさらに強力に進めていく構えが必要なのではないかとの考えに至った。秋の臨時国会に向けて国民民主党、社会保障を立て直す国民会議、社会民主党の皆さんに対して衆院において私どもの会派『立憲民主党・無所属フォーラム』に加わっていただいて、より強力な体制で臨んでいきたい。このことを私から3つの党派に提起させていただきたい」と提案。これを受け、枝野代表の提案とともに今後の段取り等については枝野代表に一任することを了承しました。
福山哲郎幹事長からは、今年の通常国会まで3年間参院副議長を務めた郡司彰議員(茨城選挙区)が参院の会派「立憲民主・民友会・希望の会」に入ったとの報告がありました。