立憲民主党静岡県連合は2日、街頭演説会を実施。蓮舫副代表、徳川家広参院支部長(静岡選挙区)が参加しました。

 徳川支部長は、自身にとって所縁の深い静岡という地で政治に挑戦しようと決断した理由として、(1)南海トラフ地震の危険性もある浜岡原発の廃炉に向けた議論を進めたい(2)国民切り捨てのアベノミクスを脱し、セーフティネットを強化して安心して暮らせる日本にしたい(3)性急に進められようとしている日本国憲法改変の議論に異を唱えたい――の3点を挙げました。

 2点目の経済に関して、徳川支部長は「消費税を今上げるべきではないが、上げない理由はアベノミクスが失敗して国民の生活が疲弊してしまったから。対外的な要因のせいにしてはいけない。アベノミクスは失敗したと正直に言うべきだ。今後必要なのは国民を切り捨てるのではなく、包み込むこと。セーフティネットを強化して安心して暮らせる日本にする。そうすれば消費が伸びて、内需主導の安定した力強い経済成長が始まるだろう。セーフティネットこそ成長戦略。また、まともに経済の議論がなされない現状も変えていきたい」などと語りました。

 また、蓮舫副代表は冒頭、「衆議院で90日、参議院で50日を超えて予算委員会が全く開かれていないという異常事態が続いている。安倍総理は口を開けば丁寧に説明をすると何度も言ってきたが、予算委員会を開いていないのは審議拒否。いろいろな問題が山積している中で、議論をするべき場所を与党が拒否したら野党は審議をする場所すら奪われることになる。これが今の国会の姿だ」と予算委員会が開かれていない現状を訴えました。

 さらに、毎月勤労統計や下関北九州道路、膨れ上がるオリンピック関連予算等の問題を挙げた上で、安倍政権の税金の使い方を批判。女性に3人以上子どもを産んでほしいという桜田前大臣の発言についても触れ、「政治家は女性にそんな言葉をかける前にやるべきことがある。それは産みたいけれど産めない事情がある人、治療を続けている人、非正規で不安定だから家族を持つことができない人、待機児童等の問題で2人目の子どもを持てない人、そういう人たちに思いをいたして政策を講じるのが政治ではないのか」と述べました。