枝野幸男代表は27日茨城県を訪れ、同日の党常任幹事会で今夏の参院選挙茨城県選挙区の公認候補として擁立を決定した小沼巧(おぬま たくみ)さんの記者会見に出席しました。小沼さんは茨城県鉾田市出身の33歳。経済産業省や民間企業で勤務してきました。会見には、党茨城県連合代表の難波奨二参院議員も同席しました。(写真上、左から枝野代表、小沼公認候補予定者、難波県連代表)。

 枝野代表は経済産業省出身の小沼さんについて、「原発ゼロを訴えていくということで、原発ゼロのリアリティを感じていただけるのではないか。小沼さんは若く、将来性豊かな見識を持っている。また、茨城は日本の原発の発祥地。その茨城で、意欲と決意を持った有意な人材である小沼さんになんとしてでも今回の参院選を通じて国会の戦線に加わっていただきたいと公認の決定に至った。茨城は二人区のため、自公プラス補完勢力に対して、必ず一議席はそれに対抗する勢力が取らなければならない。その責任は、野党第一党である立憲民主党にあると考えている」と述べ、期待を寄せました。

 小沼さんは「経済産業省の大臣秘書官室に勤めていたとき、当時の海江田大臣とともに東日本大震災を経験した。それ以降、本当にこの国をよくするためにはどうしたらいいのか、日本のエネルギー政策をどうしたらいいのかという議論を通じ、立憲民主党からたまたまご縁をいただいた。これが本気で政治の道に行こうと思うきっかけになった」と説明。

 また、「原発発祥の地・茨城から原発ゼロに向けた第一歩を現実的に踏み出していくことが重要だ。一方で、実際に原発で働いている人々の雇用をどうするのか、廃炉に向けた技術や人材育成をどうするのか、廃炉後の地域振興はどうするかなど、考えなければいけないこともある。しかし、官民それぞれの経験を積んだ私なら、そういった課題を検討して具体的な工程表に起こし、丁寧な議論を積み重ねながら原発ゼロに向けた第一歩を進めることができるのではないかと感じている。さらに、原発ゼロを掲げている立憲民主党だからこそ、具体的な議論を進めていくことができる」と語り、「私はまだまだ成長途上だが、だからこそ県民の皆さまのご意見を謙虚に伺い、ともに歩み、若さと情熱で茨城から日本をよくしていきたい」と決意を表明しました。