枝野幸男代表は遊説先の金沢市内で13日昼、記者団の質問に答えました。
同日の街頭演説会に、地方組織がないなかで多くの聴衆が集まったことについて問われると、「正直に言うと、想像を超える皆さんの方に集まって、足を止めていただき大変感激をしている。この期待を受け止めていけるように、まずはこの金沢市議選、それを踏まえて県組織をしっかりと立ち上げていきたい」とコメント。
金沢市議選候補予定者のきなりよしえさんの演説を聞いた印象については、「非常にパワフルで、社会活動、NPO活動の実績を重ねられているのは十分分かっていたが、政治家としての訴える力も初めての選挙と思えない、歯切れのいい立派な演説をされていた。それだけ訴えたいことが整理され、強い思いを持たれているのだろう」と評価しました。
県連組織の立ち上げについては「(統一地方選挙の)結果を見た上で、そこから一から始めるという状況で、まだ具体的な段取り等まで考える段階ではない」と述べました。
「桜田五輪担当大臣の辞任によって、安倍政権の復興に向き合う姿勢や本気度、復興五輪を掲げる意義が問われているのではないか」との質問には、「今回のことであらためてというよりも、復興大臣のこの間の顔ぶれも、すべてとは言わないが、被災地に寄り添う姿勢、思い入れというものに首をかしげたくなるようなことも少なからずあった。そうした意味で、特に被災地の皆さんは風化を大変危惧されている状況であり、被災地にもっと寄り添った姿勢を目に見える形で示していただくことが必要だ」と指摘しました。
野党側が集中審議の開催を求めているのに対し、与党側が党首討論を提案していることには、「特に参院では、参院規則に基づいて3分の1以上の委員が委員会の開催を申し入れている。これは受けなければいけない義務があり、参院では間違いなくやっていただかないと話は先に進まない。参院でやるのであるのだから衆院側も、3分の1には(委員が)1人足りないようだが、やるのが自然ではないか。まずはこの話をきちんと決着つけてもらいたい」と述べ、あらためて予算委員会を開催すべきとの考えを示しました。
菅直人元総理の、ブログやツイッターでの国民民主党に関する発言についての受け止めを問われると、「(発言が)表に出た最初の日のうちに菅直人議員に対しては口頭で厳重注意をした。なおかつ、天皇陛下即位30年記念式典の場で玉木代表と大塚代表代行と顔を合わせることができたので、私からお詫びを申し上げた。大変失礼な表現になっているということで、あらためて国民民主党の皆さんにお詫びを申し上げるとともに、こうしたことを繰り返すことがないように、厳重にさらに申し上げたい」と述べました。さらに注意をした理由についての質問には、「明らかに他党の皆さん対して失礼な言い方である。それぞれの政党がどう行動するかはそれぞれの政党の判断であり、逆に同じようなことをされれば私も抗議をするような内容だったので、注意をした。菅議員からは『ご迷惑をかけて申し訳ない』との話だった」と説明しました。
「期待に受け止め県組織を立ち上げていきたい」と金沢市内で枝野代表
2019年4月13日