国会内で14日、野党幹事長・書記局長と市民連合の意見交換会が開かれ、立憲民主党からは福山哲郎幹事長、辻元清美国会対策委員長が出席しました(写真上は、市民連合を代表しあいさつする広渡清吾さん)。
市民連合から、「市民連合から立憲野党への2019通常国会の課題に関する要望事項」として次の7項目が示されました。
1 ねつ造された数字に基づく虚飾のアベノミクスを総括し、正直な政治・行政の回復とエビデンス(事実根拠)に基づく政策形成を図る
2 沖縄県民の意思を尊重し、沖縄県名護市辺野古における新基地建設の即時中止を決断するとともに、普天間基地撤去の筋道をつける
3 米国の言いなりに高価な装備品を購入し、次世代につけを回す防衛予算を徹底的に吟味し、国民生活を守る予算への転換を図る
4 消費税増税を延期し、消費増税対策に名を借りた不公正なばらまき予算を撤回する
5 入管法改正の再検討と外国人労働者導入の制度設計を精査するとともに、人権侵害の温床となっている外国人技能実習制度を廃止する
6 排外主義から国際協調主義への転換を図り、東アジアにおける平和の創出と非核化に向けて、日本が積極的に行動する。
7 安倍首相が進める憲法破壊の動きに反対するとともに、安倍政治を終わらせ、個人の尊厳の擁護を貴重とした政治を実現するという国民の願いを受け止めて、立憲野党が相互の信頼とリスペクトの上に、国会の内外で協力して戦う
意見交換会後、記者団の取材に応じた福山議員は、要望事項のほか、(1)参院選挙1人区の調整、選挙の準備などについて市民連合に一定の役割を果たしていただきたいとお願いした(2)4月中もしくは5月頭には政策協定を市民連合と5党1会派で行う方向で進めていく(3)枝野代表が野党第一党として政権構想をつくる責任がある旨の発言をしたことについて、参院選挙でも一定の政権構想等は国民が願っており、この発言について評価し期待する発言があり、意を強くした(4)安倍政権に対する非常に大きな、これまで以上の危機感と怒り、不満があり、安倍政権を倒すために市民と5党1会派で連携をより強めていく――といった意見が交わされたと報告しました。
また、市民連合呼びかけ人の中野晃一上智大学教授から黒澤明監督の映画「七人の侍」に例え、5党1会派と市民連合が7人の侍で、それぞれの立場や置かれた環境はあるが、最終的にはまとまり安倍政権と戦う形を作って欲しいといった話があったことを紹介。福山幹事長は「7人の侍それぞれが参加をしたわけですから、そのつもりでやっていきたい」と述べました。