立憲民主党は13日、静岡県浜松市で農林水産関係の視察と農山漁村タウンミーティングを開催しました。

 まず浜松市南区の農業法人「京丸園」を視察。13代続く農家で家族農業の規模ながら障害者や不妊治療中の女性、刑務所出所者など100人以上を雇用、野菜の水耕栽培を軸に適性に合った多様な働き方を実現しつつ、障害者雇用が農業経営そのものを進化させるという農福連携のさらにその先の姿を実地に見聞しました。静岡県や浜松市ではこれを「ユニバーサル農業」と呼んでいます。

 続いて浜名湖岸にある「天保」の養鰻場を訪問。視察では「浜名湖うなぎ探検隊」と称して養鰻場内を歩き、2代目の軽快な解説で養鰻業の今昔を学びました。後継者不足やうなぎの稚魚の減少とそれに伴う高騰などが原因で、昔は300軒あった養鰻場もいまでは28軒になってしまったとのこと。「天保」ではハウスの中でうなぎにとって快適な環境を整え生育を早めるなど随所に知恵と工夫が散りばめられていました。

 タウンミーティングには、三ケ日みかん農園の農作業受託組合の方、藤枝市で有機栽培36年目を迎えるお茶農家、島田市の森林組合の方も加わり、静岡県の多様で特色豊かな農林水産業に従事する最前線の現場の声を聞かせていただきました。

 それぞれの現状報告に加え、林業の川上・川下の連携強化、果樹経営支援対策事業の改善、小規模農家の支援拡充、SDGsと農業など、国の農林水産政策への意見をいただいた後、地域の立憲パートナーの皆さんも交え、農薬の使用規制、補助金行政の功罪、IoTの活用、外国人労働者の受け入れなど多彩なテーマで意見交換を行い、閉会時刻を過ぎても意見が尽きませんでした。

 また佐々木隆博副代表から提起した戸別所得補償制度には概ね賛同をいただくことができました。

○今回の視察及びタウンミーティングで協力でいただいた方々
京丸園株式会社 http://www.kyomaru.net/
浜名湖自慢「天保」 http://www.unagi-tenpo.com/
葉っピイ向島園株式会社 http://www.mukoujimaen.jp/index.htm
森林組合おおいがわ http://www.ooigawa-jforest.jp/
浜松市認定農業者協議会三ケ日支部 http://www.ninteikyo.com/member/#cat_mikkabi

○参加した国会議員
佐々木隆博 衆院議員 党副代表、農林水産部会長
川田龍平 参院議員 党農林水産副部会長
神谷裕 衆院議員 衆院農林水産委員
日吉雄太 衆院議員 党静岡県連合代表

 今回で2回目となるこの企画は、地域毎に多様な現場の声を、党の農林水産政策に結びつけることを目的としています。
 次回は9月24日栃木県での開催を予定しています。

「農山漁村タウンミーティング」のお知らせ
https://cdp-japan.jp/news/20180713_0726

京丸園の水耕栽培を視察
京丸園で説明を聞く視察団
「天保」の養鰻場視察