辻元清美国会対策委員長は2日午前、国会内で記者団の取材に応じました。
学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐり、柳瀬元総理秘書官が2015年4月2日に同学園関係者と首相官邸で面会していたことを認める意向を固めたとの報道を受け、「やっぱり会っていたのではないか。ずっと(柳瀬元秘書官は)『記憶にない』と言い続けてきていたが、追及に抵抗しきれなくなったということか。3年前から加計ありきでシナリオが作られていたことがさらに裏付けされたのではないか」「なぜ総理の側近が官邸で加計学園の関係者らと会ったのか。普通は知事や副知事クラスしか会えない。安倍総理の関与を含めて疑惑はますます深まった」と指摘。「今まで野党がやってきたことは対話のための圧力だった。柳瀬元総理秘書官の報道が事実であればやっと窓が開いたということ。証人喚問か参考人かなど国会招致の形態は(他の)野党と相談する」と述べました。
「働き方改革」関連法案について、衆院厚生労働委員会で立憲民主党など野党が欠席するなか実質的な審議に入ったことには、「理解できない。安倍総理が言うところの『うみを出し切る』、疑惑の全容解明を全力でやろうと野党が提案しているのに、総理も財務大臣も疑惑に蓋をして外遊をし、しかも自分たちのやりたい法案だけ勝手に強行している」と政府・与党の対応を批判しました。
こうしたなか、与党側から正式に新たな提案はないとした上で、今後国会の正常化に向けては与党側がどう環境整備するかだと指摘しました。