衆院予算委員会の維新の党を除く理事会派である、立憲民主、希望、無所属、共産の4党と、自由、社民両党を加えた野党6党は7日、維新の党の足立康史議員が5日の同委員会で不適切な発言を繰り返したとして、懲罰動議を衆院に提出しました。
野党筆頭理事の逢坂誠二議員は、足立議員に対し懲罰動議を提出した理由について、公党に対する誹謗中傷や議員の個人名を挙げての事実無根の発言、さらに理事らに対する「目障りだ」、委員長の話を聞かない等数々の問題発言を受けたものだと説明。足立議員は「大阪の自民党がやっていることは共産党以下だ」などとも発言し、河村予算委員長から「公党である他党を誹謗中傷しかねない発言については十分注意していただきたい」と注意されたのに対し、「はい、注意しますが、事実ですのでよろしくお願いします」というやり取りがあったと述べ、注意を受けたにもかかわらず聞かなかったと問題視しました。
加えて、足立議員は、辻元清美国会対策委員長が森友学園の土地売却問題に関係していると事実無根の発言を行っていますが、これについては昨年の11月、衆院文部科学委員会で同じ趣旨で辻元国対委員長を批判したものの、後日事実無根であることを足立議員自らも、国土交通省も認め、足立議員は同委員会で懲罰動議が出された際に、「二度とこのようなことはしない」と謝罪したという経緯があります。
足立議員がこうした発言を繰り返していることについて逢坂議員は、「その都度反省をするようなことを言われ、衆院議院運営委員会の席ではある種、執行猶予的な扱いをされている状況であるにもかかわらず繰り返すというのは、見識を疑わざるを得ない」と強く批判。足立議員の懲罰動議に関しては、今後衆院議院運営委員会で取り扱いが協議されます。