2020年6月5日
【談話】 「聴覚障害者等による電話の利用の円滑化に関する法律案」 の成立を受けて
2020年6月5日
【談話】「聴覚障害者等による電話の利用の円滑化に関する法律案」の成立を受けて
立憲民主党 障がい者・難病プロジェクトチーム(PT)
座長 山花郁夫
本日、「聴覚障害者等による電話の利用の円滑化に関する法律案」が成立しました。これを受け、オペレーターが「手話や文字」と「音声」を通訳してサポートする電話リレーサービスが、24時間365日提供の公共インフラとして制度化され、緊急通報(110番など)への接続も実現することとなりました。
電話リレーサービスの制度化に向けて、長年取り組みを重ねてこられた皆さま、とりわけ、パイロットプロジェクトを2013年より続けてこられた日本財団、全日本ろうあ連盟やインフォメーションギャップバスターをはじめとする団体・当事者の皆さまに、心より敬意と感謝の意を表します。
立憲民主党は、2018年および2019年に開催した「つながるフェスティバル」に、電話リレーサービスを進める皆さまにご参加いただき、その後、障がい者・難病PTなどで団体や政府からのヒアリングを重ね、いただいたご意見やご提案を、本法の修正案や附帯決議に反映することができました。
今後も、電話リレーサービスの円滑な運用にあたり、オペレーターの安定的な確保、緊急通報の対応、国民の間での周知徹底など、乗り越えるべき課題は種々あります。「nothing about us without us~私たちのことを私たち抜きで決めないで」という理念を大切に、今後も様々な局面で、当事者の皆さまのお声をいただきつつ、よりよい制度を創り上げていきます。
※写真は、同法案の成立時の様子(2020年6月5日 参院本会議場)