枝野幸男代表は28日、衆院予算委員会で新型コロナウイルス感染拡大に対応する経済対策を盛り込んだ補正予算案の質疑に立ち、質問終了後に記者団の取材に応じました。主な質疑応答は以下のとおりです。

Q:代表の前に自民党の岸田政調会長が質疑に立ち、家賃の助成に関して、政府系金融機関による無利子・無担保融資を活用した上で、家賃に充てた部分を国が助成する案を説明し、総理も前向きな回答。野党が今朝提出した家賃法案とは隔たりを感じる内容であったが、その受けとめを

 もっと早く提案をしていただければ、われわれもしっかりと共有をして、みんなで短期間で成立をさせられるような、われわれの案にこだわらない対応を考えていたわけなので、遅れたことは大変残念であります。
 ただ、今まで案を出してくれというのに答えていただけなかった状況ですから、特に中小零細の事業者を守るという思いは一緒だと思いますので、ぜひ政調で与野党超えて、政策の一本化に向けた協議を進めてもらいたいと強く思っています。

Q:本日の質疑の中で提案した、学生のアルバイトへの持続化給付金に対して政府は難色を示したが、その点について

 大変残念です。今の制度のことを一生懸命説明されていましたが、実はこういう厳しい状況の中で頑張っている学生さんは、逆に多くの場合、自分の力、あるいは周囲の助けでいろいろ使える制度をご存知です。
 だけどそれでは自分は続けられないと。だから悲鳴が上がっている、声が上がっているという、この一番厳しい状況にある方々の状況を認識していただけていないのは、大変残念だと思っています。
 私たちは繰り返し、今の制度では救えない、しかも意欲のある有為な学生を、しっかりと学ぶ機会を守らなければならないと訴え、その実情を早く理解させるよう頑張りたいと思います。

Q:全体を通して、代表質問と総理答弁の受けとめと印象を

 本当に第2次世界大戦終結後、最も大きな困難に日本は直面しているという状況の中で、残念ながら総理のご答弁のほうも、それから中身も、平時とあまり変わらなかったと言わざるを得ない、それは大変残念だと思っています。
 一生懸命、何と言うのでしょう、言い訳・取り繕いを繰り返す状況でして、それを求めた質問の仕方ではなく、「遅れているから、足りないからやりましょう」という提案に、正面から向き合っていただけていないことを残念に思いますが、諦めることなく繰り返し訴えていきたいと思います。

Q:総理が繰り返しをした中で、それを一番感じた答弁はどのようなところであったか

 やはりPCR検査ですね。2カ月前に同じ場でお尋ねをしたときと同じ趣旨の、下からあがってきた答弁を読んでいる状況で、この2カ月間で実際に検査を受けられないことで苦しんだ、場合によったら命を失っているかもしれない、そうした皆さんに対する認識が決定的に欠け、2カ月前と同じトーンだったことは大変残念に思います。

Q:補正予算が明日、衆院通過をする予定の中、野党は組み替え動議を提出する方針ですが、現状や総理の答弁を踏まえて補正予算への賛否は

 他の野党の皆さんとも相談をしなければいけない。当然、会派の中でまとまって行動しなければならない状況にありますが、正直言って大変苦慮をする局面だと思っています。
 足りないところ、正すべきところはたくさんありますが、しかし進めてもらわなければならないことも入っているのは間違いないわけであります。
 特にこういう緊急事態ですので、足らざるところが山ほどある、あるいは世帯主に寄付とか、やり方が間違っていることも山ほどある、というこの前提の中だけれども、急いでやらなければならないこともあるという中で、会派の内外、足並みを揃えられるように政調などで調整をしていただいています。

Q:岸田政調会長が示した案の中身に対する評価は

 補助をどういうレベルでどうやっていくのかと、本当に即効性があるのかどうか。事務の手続きなど。その辺は詳細な説明を政調レベルで受けないと、なかなか判断はできないのではないかなと思います。

Q:学業支援の関係で、国民民主党や文科省から9月入学の検討という話が出ているが、この点についてどのように思っているか

 会派として、いろいろとメリット・デメリットをきちんと検討することになっていると承知をしています。
 そのことは必要なことだと思っています。今目の前のことを考えると、非常に期待をしたい一方で、おそらくいろいろなところにしわ寄せが出る、影響が出ることだと思いますので、まずは方向性を決めるよりも大事な提起として、しっかりとメリット・デメリットを洗い出して、判断をしていくことだと思います。
 急いでもらいたいと思っています。急いで判断する必要があると思います。

Q:政府のコロナ対策に批判がある一方、国民に野党の声が届いていないという現状があるが、その中での追及や提案をどのように行っていく考えか

 (報道の)皆さんがそういう見方をしていることには、大変忸怩たる思いをしています。
 今、第2次世界大戦以降、最大の危機の中でやらなければならないことは、公権力としてやれる最大限のことをやるために何ができるのか、という1点だと私は信じています。

Q:今回の質疑は対決型というよりも、提案型という印象であったが、どのような心持ちであったのか

 私の予算委員会での質疑を従来から知っていただいていれば、いつものやり方だと思います。