サービス・ツーリズム産業労働組合連合会(サービス連合)主催の第5回観光政策フォーラムが千代田区の神田明神フォーラムで開催され、立憲民主党を代表して枝野幸男代表が来賓祝辞を述べました。

 主催者あいさつで後藤常康会長は「サービス連合は宿泊業・旅行業・国際貨物業の労働組合の連合体で174組合が加盟し4,8037人が参加している。労働環境の向上と観光産業の持続的発展に寄与するために、働く者の視点から政策提言を行っており、その実現のために政党や関係省庁、業界団体と幅広く意見交換をしている。今回の観光政策フォーラムでも政策提言を補強していきたい」とフォーラム開催の趣旨を説明しました。さらに「今年はあらたに昨年焼失した首里城について、観光産業に働く者として『心をつなぐ 心をとどける』をテーマに掲げ、再建支援の取り組みを始めたい」と提案しました。

 枝野代表は「新型コロナウイルスによる感染症で観光関連のさまざまなところでご苦労されていると思う。早い段階でサービス連合の皆さんから要望をいただき、ただちにその対応に取り組んでいる。現場での感染を防ぐとともに、短期的には観光客が減っているなかにあって、中小企業の経営とそこで働く皆さんの雇用がしっかり継続できる状況を確保していくことが重要。全体としての感染拡大を防ぎ、一日も早く収束させるよう与野党を超えて取り組んでいきたい」とコロナ対策の取り組みを報告しました。そして「人口減少のなか、さまざまな観光資源を抱えるわが国にとって、観光産業がしっかりと健全に成長してくことが極めて重要。わが国に沢山ある観光資源を最大限いかし、産業として雇用の場として次の時代を担っていける骨太の幹に観光産業を育て上げたい。そうした観光政策を一緒に作り上げていこう」と激励しました。