福山哲郎幹事長は28日、定例記者会見を国会内で開きました。冒頭、衆院予算委員会での安倍総理の答弁について「相変わらず逃げ回っている」と指摘。桜を見る会の前日にホテルで開かれた夕食会(前夜祭)の明細書について、国政調査権に基づき秘密会で行うことを与党に求めました。

 さらに衆院予算委員会での棚橋委員長(自民党)の議事進行について、「参院では考えられない」「あまりにも不公平で、あまりにも不偏不党とは名ばかりの、ひどい委員会運営」と批判。本予算での審議を懸念しました。

 記者からの主な質問とその回答(要旨)は以下のとおりです。

Q:補正予算案に対してのスタンスは

 もともと災害復興復旧に関して補正予算を組むべきだという立場でしたが、この補正予算は災害復旧を超えて、防衛費を含めて非常に中長期的な観点のもの、補正に組み込むには適切ではない予算が多すぎる。
 また税収の見積もりを見損なったこと、ポイント還元等の追加予算まで組まれているが、消費税の逆進性対策に全然繋がってない。
 われわれとしては安倍政権の予算については明確に反対という意思を表明していきたい。

Q:京都市長選。現市長の門川候補側の意見広告についてどう見ているか

 (これまでの実績を説明した上で)市民とともに成果をあげてきていただいたので、私どもは門川大作市長の市政に対して評価をして、府連としての推薦を決めさせていただいています。
 一方で選挙戦が過熱していることは理解をしますが、あのような広告が出されたことについては、違和感を覚えたというのが率直な感想です。

Q:事前に何かしらの相談があったのか

 事前の相談は少なくとも国会議員にはありませんでした。他の党の方にあったかどうかは分かりませんが、党の市会議員レベルでも無かったと聞いております。

Q:党の新型コロナウイルス肺炎対策本部が立ち上がったが

 先般の日曜討論でも申し上げたが、一つ目は、入国時の体制をしっかりと整えていただきたい。それから、中国側に政府として情報を開示するよう求めていただきたい。もう一点は、チャーター機を政府がいち早く出すことに対して評価したいと思いますが、帰国された方々の入国に対してのケアが非常に重要。その方に対する差別的な対応が行われないか、その方々の症状を確認せずに国内に入っていただくと感染が拡大する可能性がある。そこのバランスは非常に難しいので専門家の意見もしっかり聞いていただいて、ケアをどういう形で整理をされるのか、とても重要だと思います。本日5時半から、共同会派の厚生労働部会でこの件のヒアリングでしっかりやっていただきたい。国会でも対応していただきたい。