枝野幸男代表は21日、高知県知事選挙(11月7日告示、11月24日投票)に立候補している松本けんじ候補と共産党の志位和夫委員長らとともに高知市内で街頭演説を行いました。
枝野代表は、「高知で暮らしている皆さん一人ひとりの所得が上がり、そのお金で地域で買い物をすると地域が活性化していく。こういう社会を作っていけば、新しい時代、決して先行きが暗いことはありません」と話し、そのための1つには、権力を私物化し、税金を私物化し、情報を隠す、こうした政治を大きく変える必要があると説き、もう1つには、高知の県政を変えていかないと暮らしが良くなることには絶対につながっていかないと話しました。
そして、権力を持ち一握りのお友達の顔色だけをうかがっているような政治に従う県政では、地域に恩恵や、支え合いの仕組みが行き渡っていくはずがないと語り、「皆さんの力で、あなたの暮らしに寄り添う知事を選ぼう」と松本候補への支持を訴えました。
松本候補は、県内を回る中で、ある高齢の女性が手を握り「どうか私たちを置いていかんとってね」とつぶやかれ、なんと言ったら良いかわからず「はい頑張ります」としか言えず「今の国の政治と、(現知事の)尾崎県政の12年間で、この高知で生き続けられない、地域が続いていかない、そういう現実がここまで広がっているのかと痛感した」と語りました。そして「尾崎県政のいい部分を引き継ぐ。けれども国の政治を変えるという展望を持ちきれなかった尾崎県政の限界をここで超えないといけない。そのために力を貸してください」と訴えました。
街頭演説後、枝野代表は記者団の取材に応じ、共産党籍のある人が野党統一候補になったことの意味について聞かれると、「政党という枠組みよりも、人を選ぶという側面・要素が国政選挙より高い」と語り、「地元のわれわれの仲間も知事に一番ふさわしいと判断出来る候補であり、運動や主張を見させていただく中で知事にふさわしいと受け止めた」「党の違いはあるけれども政策についても合意をして進めてくることができた」と話しました。
(写真提供:共産党)