枝野幸男代表は9日、海老名市議会議員選挙(11月3日告示、11月10日投票)の選挙戦最終日、党公認で立候補している黒田ミホ(くろだ・みほ)候補者、たち登志子(たち・としこ)候補とともに同市内で街頭演説を行いました(写真上は、相鉄ローゼン海老名店前で支持を訴える枝野代表)。

 黒田候補は「子育て世代の声を市政に」を合言葉に活動。(1)子どもたちの将来の可能性を広げるための教育、どの世代も学びに触れられるまちづくり(2)高齢者や、障がいを持った人でも住み慣れた地域や住まいで尊厳ある自立した生活を送ることのできるまちづくり――などを掲げています。

 海老名駅東口での演説で黒田候補は、海老名が皆さんにとって住みやすい街になるよう働いていくと語りかけ、(1)子育てセンターを交通の便の良い駅周辺に作る(2)子供の居場所づくりを行う(3)駅周辺を中心とした交通渋滞の改善(4)――等を訴えました。

 たち候補は、「まっとうな政治を海老名から」を合言葉に活動。(1)女性や子育て世代の気持ちによりそう街づくり(2)暮らしやすい街づくり(3)災害に強い街づくり――などを掲げています。

 相鉄ローゼン海老名店前での演説では、次の世代に自信を持って引き継げるよう、ゴミ対策や渋滞対策、少子高齢化の対策など、海老名市で抱えている問題について、皆さんと一緒に小さな積み重ねの努力をして、しっかりと頑張っていきたいと訴えました。

 枝野代表は、演説の冒頭、激戦と聞き、後ひと押しするために応援に駆けつけたと語り、その後、昨日の参院予算委員会を振り返り、総理大臣主催の桜を見る会に関する質疑について話をはじめました。枝野代表が官房長官時代、東日本大震災があり、会を開催している場合ではないと中止をしていましたが、安倍政権になり復活、税金で開催しており、以前と比べ費用が3倍になっていると指摘し、安倍総理の地元から約800人も招くのは明らかに利益誘導だと批判しました。さらに総理自身がこういったことをやっているからこそ、文部科学省や法務大臣、経産大臣の不祥事があると指摘、「トリクルダウンでもうすぐ自分たちにも恩恵がくるだろうから、ちょっとくらいの不祥事には目をつむろう」と、そうしていたら行き着くところまで来てしまった、いい加減にしないと後戻りできなくなってしまうと訴えました。

 その上で強いもの・豊かなものを、より強く豊かにする政治よりも、老後の安心のため医療や介護を充実させ、望めば子どもを生み育てる環境をしっかり整えることが大事な時代になっていると指摘し、その転換を私たちにやらせてくださいと訴えました。そして、今の社会構造を変えるには政治を変えなければならないとして、次の総選挙で政権を変え枝野内閣を作る、そこに向けて皆さんの力を借りて頑張っていきたいと訴えました。さらに政権を変えるだけでは今訴えた社会は作れない、国の政治ととにも市町村の政治も変わらないといけないとして、現在行われている市議会議員選挙の重要性を説き、それぞれの候補への支援を打ったました。

 街頭演説には、神奈川県連代表の阿部知子衆院議員、篠原豪衆院議員、牧山ひろえ、真山勇一両参院議員をはじめ、県内の県議会議員、市議会議員らも参加し、黒田、たち両候補への支持を訴えました。