福山哲郎幹事長は26日、共産党の小池書記局長、穀田国会対策委員長と国会内で会談。共産党からは、安倍政権・自民党政治に代わる野党連合政権に向けた政権構想合意への話し合い開始の呼びかけがありました。

 会談後に記者団の取材に応じた福山幹事長は、これまで志位委員長が党内外で発言していた野党連合政権に向けた話し合いに関し、あらためて要望書を受け取ったと報告。枝野幸男代表に伝えていく旨述べました。この要望書は各野党にも申し入れしているものです。

 また、25日投開票の埼玉県知事選挙で野党が支援した大野元裕前参院議員が勝利したことへの受け止めを問われると、「当初自民党の候補者が有利と言われていた、埼玉の知事選挙で大野候補が勝利をしたことは非常に私もうれしく思う。有権者の皆さんに感謝を申し上げたい。一にも二にも大野候補の参院での実績、資質、行政手腕に対して、埼玉県民の皆さんが大きな期待をお寄せいただいた結果であり、上田知事の大きなご支援もあった結果だと思う。また、野党がしっかりと協力をして、大野知事誕生に向けて戦った成果であると考える。今後の補欠選挙や他の都道府県の知事選挙も含めて、この埼玉県の知事選挙の勢いをしっかりと受け止めて、野党は協力をして臨んでいきたい」とコメント。

 日米両政府が貿易協定について大筋で合意したことには、「具体的な内容について明らかになっていないので、一日も早く国会を開いてしっかり交渉のプロセス、中身について国民に説明していただきたい」と述べた上で、「自動車の関税は撤廃されることなく、TPP並みとは言いながら農産物の解放については一定譲歩した形になっている。残念ながら自動車の追加関税の問題については、『ない』という明言をアメリカからもらっていないということで、その部分についても非常に不透明な状況が続くことについては心配をしている」と指摘。日本がアメリカの余剰トウモロコシを購入することで一致したことにも触れ、「米中の貿易摩擦の副作用が今回の日米交渉にも出ている。米中貿易摩擦で輸出できなくなったトウモロコシを、日本が肩代わりするするような状況が見受けられる。今日は株も随分値下がりしており、この米中の貿易摩擦の問題は、日本経済にも国際経済にもいろいろなところに課題を投げかけている。国際経済の不透明感を増している状況であり私自身非常に懸念している」などと述べました。

 日米貿易協定については9月の署名を目指すことで一致していることから、署名前に閉中審査でも国会を開くよう、あらためて求めていく考えを示しました。