参院選挙の選挙戦最終日の20日、枝野幸男代表は京都市内で街頭演説を行い、立憲民主党への支持を訴えました。演説には、参院京都選挙区の増原ひろこさん、比例で立候補している佐藤かおりさん、石川大我さん、斉藤りえさん、白沢みきさん、連合京都の廣岡和晃会長、福山哲郎幹事長も参加しました。
増原さんは「暮らしの安心を取り戻すこと、誰一人取り残さない社会をつくること、この2つを訴えてきました」と語り、「上から目線で皆さんの生活、困りごと、痛み、何も分かってくれない、分かろうとしない。それが今の政治の大きな問題」と指摘しました。そして「光が当たっていない人ほど政治の力が必要」と強く訴えました。
枝野代表は、安倍総理が「政治の安定」を強調していることに対して、「公の文書が隠ぺい、改ざん、誤魔化される、大事な課題に正面から向き合おうとしない、そんな政治を安定させたら、皆さんの暮らしはますます厳しくなる」と指摘。そして老後2000万円問題に触れ、「報告書の受け取りと拒否したら皆さんの不安がなくなるわけではない。だけど、なかったことにする。こうやって誤魔化してきたのが6年半の日本の政治だったのではないか」と問いかけました。
さらに「都合のいい数字ばかり並べて、300万人も増えた非正規、年収200万円以下のいわゆるワークプアが1100万人、こういう皆さんの暮らしを見なかったことにする、なかったことにする。そんな中、今の政治は進んでいる。女性活躍だ、女性が輝く社会だ、そう言いながら、議員の(男女の)比率を半々にしていこうという法律、自分たちも賛成して通したのに、全然女性候補を比率が上がってない。見たくない現実から目を背ける政治を安定させるのは、現状維持ですらない」と指摘しました。
そして、老後や子育て雇用の安心のために政治がしっかりと力を注ぐことでこの国はもっと豊かになると説きました。
また、違いを認めあい、多様性を力に変える、そういう社会と政治に変えていかなければならないと話し、一番厳しい立場にある人たちの声を受け止め、それをしっかりと政治が反映していくことは、当事者のためだけではなく社会全体を幸せに暮らしやすい社会へと変えていくと訴えました。
その例として、駅のホームドアや公共施設のエレベーターやスロープを挙げ、「一番厳しい人の立場に立って、政治が仕事をして暮らしやすい社会を作って行けばみんながその暮らしやすさを実感できる」と説きました。