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ニュース

2019年6月17日

「参院で問責決議を出すというのが筋」枝野代表

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 枝野幸男代表は16日、訪問先の京都市内で記者団の取材に応じました。記者からの主な質問とその回答(要旨)は以下のとおりです。

Q:参院選はまだ日にちが決まっていないですが、現時点でどういうものを争点にして戦っていくのか

 選挙の争点は、最終的には有権者の皆さんがお決めになること。ただ私どもの立場からは3つの大きなポイントを訴えていきたい。1つは、日本全体としての富は増えているはずなのに、一人ひとりの暮らしというものが良くなっていない。家計を、暮らしを豊かにしてしていくという経済運営へと転換していくこと。2つ目は、多様性が社会全体の中で高まっているなかで違いを認めあって多様性を力にする、そういう社会に転換をしていくこと。そして3つ目は、隠ぺい改ざんなどに象徴されるような、まっとうでない政治というものを、国民にオープンで透明性が高く参加意識が持てる民主主義へと変えていくこと。この3つがわれわれの訴えていくポイントだと思っています。

Q:その中で特に増原さんに期待することは

 その3つの点いずれについても、さまざまな形でこれまで市民の立場で、有権者の立場で、いろいろな経験と活動を進めてきた方だと思っています。しっかりとそうした今までの経験を活かした訴えというものをしていけば、有権者の皆さまに受け入れていただける、受け止めていただけるのではないかと思っています。

Q:京都では、現状自民党と共産党の現職がいるところに挑むということになります。共産党と1人区では一本化をしていますが、京都では共産党と激しく戦うことになることが予想されます。そのことについての受け止めを

 われわれとしては、自民党から議席を奪うということに向けて全力をあげたいと思っています。

Q:今回国民民主党さんが候補を降ろされて支持という形に決定しました。これまで代表は複数人区については切磋琢磨していくというのを基本方針におきながら擁立を進めてきましたが、国民民主党が今回このように選対会議に加わられたことについては

 大変なご勇断をいただいたということで感謝をしています。京都で自民党から議席を奪うためにはできるだけ幅広い皆さんのご支持・ご理解をいただけるということは大変大きな力だと思っています。難しい状況のなかで決断をいただいた京都の国民民主党関係者の皆さんには感謝をしておりますし、それをしっかりと当選につなげていくということが、それに対するお返し・恩返しだと思っています。

Q:参院選、予定されている投開票日に向け、間もなく1カ月になるわけですが、これまでの擁立、あるいは各選挙区の調整で、最初1人区はなるべく候補者を自民党との対立を明確にしていくということがある一方で、複数人区は切磋琢磨でそれぞれ擁立しましょうという中で最終的には調整がいろいろな場所で行われたわけですが、その点はどのように総括されていますでしょうか

 とにかく1人区は32しかない参院ですので、これは一本化して一騎打ち構造を作る。それ以外のところは基本は各党がそれぞれの主張を展開して、それぞれの支持を広げていくということで全体として今の与党を全体として小さくしていくということが基本だということでやってきた。もちろん、それぞれの地域事情や選挙区事情に応じて野党の勢力を最大化する、逆に自民党・公明党、そしてその補完勢力を最小化するために、それぞれがそれぞれの判断でさまざまな努力を重ねてきて、だいたい構図が固まったかなと思っています。われわれとしても例えば擁立を断念した広島などで、国民民主党推薦の候補者の当選に向けて全力で頑張りたいと思っていますし、全体としてとにかく自公及びその補完勢力を最小化できるように頑張っていきたい。

Q:増原さんを立てられた時、同じこの場所で昨年12月会見されましたが、その時、京都は必勝区だという言葉が枝野代表からあった。もう一度改めて京都選挙区の位置づけをお伺いしたく思います

 大変素晴らしい魅力的な候補者が京都選挙区から立候補してくれるという決断をしてくれました。しっかりと戦えば、いわゆる参院はよく裏表と言いますが、そのどちらが表か分かりませんが、3年前は福山幹事長が当選をしている京都でありますので、しっかりとその反対側の方もしっかりとした戦いをすれば候補者が魅力的であるだけに、十分当選できるし、当選しなければならない、必勝区だと思っています。

Q:今後、国民民主党と立憲民主党はどのように連携していくのか

 それは具体的な選挙、事実上本番に入る状況ですので、現場において実務的に進めていっていただけれると思っています。

Q:実務的に進めていってほしいということですが、実際京都では枝野代表は実務的にうまくいっているという認識でしょうか

 思っているから、今日の合同選対会議が行われていると思っています。

Q:共産党は参院選で東京・大阪・京都の3選挙区を最重点としています。この3選挙区、あえて立憲民主党の候補者を立てていますが、どういう連携、もしくは選挙を想定されていますでしょうか

 それぞれが、それぞれの戦いを全力で行うことで、いずれも定数が2以上あるところですので、どちらの党も当選者を出すということになれば与党の勢力を最小化できるということだと思っています。

Q:世論調査について。昨日今日共同通信による調査をしまして、麻生大臣の金融庁の報告書を受け取る拒否を問題だとする人が7割を超えた他、公的年金を信頼できないと答えた人が63%にのぼりました。終盤国会、党首討論もあり、またこれから参院選も迎えるわけですが、公的年金の問題についてどのように追求していくお考えか

 個別の世論調査には、お答えしないということは一貫して申し上げているところですし、そのことの理由は今度何かどこかの新書でいい本が出てますので、皆さんもお読みいただいたらいいと思いますが。年金問題をはじめてとして今の政権がまっとうでない政治を展開をしていることについて、きちんと選挙戦などでも訴えていきたいと思っています。

Q:実際、金融庁の報告書の問題とか、事実として明らかになってきているのですが、では信頼できる公的年金というのは、どういった形だとお考えになり、参院選で年金問題をどのように訴えていくお考えでしょうか

 今問われているのは、年金問題というように矮小化してはいけないと思っています。見たくない、見せたくない、事実を封じ込めるという政治姿勢であったり、多くの国民の皆さんがなかなか年金だけでは老後をやっていけないよねという、そういう認識でおられる方が多数いるというのは、別に今回の報告書を見るまでもないことだと思っていますが、それに対して寄り添う姿勢がない、なんとか解決しようという姿勢がないという、この姿勢の問題だと思っています。

 そして老後の安心ということから、われわれはもちろん年金も重要なんですが、年金の範囲の中でしっかりとした医療や介護が受けられるという、その安心をまず作っていく。高齢者の皆さんにとっての最大の不安は病気になった時、介護が必要になった時、そういう不安が最大の不安だと思っていますので、そこに対応できる医療や介護の体制を早期に作り上げることがわれわれの対案といえば対案・姿勢です。

Q:今、枝野さんの感覚として野党としては自民党公明党に変わりうる受け皿となりうる状況になっていると思われているでしょうか

 衆院がもし解散されたら、そのお尋ねにお答えしたいと思います。

Q:今、解散の話になりましたが、党首もあって、その後、いつになるか分かりませんが、終盤国会なんですが、いろいろ問題が出てきている中で、内閣不信任案の提出については、現状どのようにお考えでしょうか

 何か皆さんの報道を信じれば、解散はないというような報道が相次いでいます。こういう状況ならば、参院選に挑むわけですので、参院で問責決議を出すというのが、筋ではないかなと思っています。