連合政治研修会が26日午後開かれ、立憲民主党からは岡本あき子、松田功両衆院議員が出席しました。

 冒頭、相原康伸・連合事務局長が、「私たちが下す政策決定は、今を生きる私たちにとって合理性があっても、まだ見ぬ次の世代にとって合理性を持つとは限らない。私たちはそれを承知して政策判断に携わっているか、一考の余地がある」とあいさつをしました。

 続いて、井上達夫・東京大学教授が「立憲民主主義と安全保障」、村尾信尚・関西学院大学教授が「Youthquake~若者による社会変革」、五百蔵洋一弁護士が「違反のない選挙をどう闘うか」をテーマに、それぞれ講演を行いました。

 日本テレビ「news zero」でメインキャスターを12年間務めた村尾信尚教授は、「皆さんが、有権者として投票に行ったり、消費者として環境にやさしい品物を買ったりする。こうした一人ひとりの行動で世の中は変わると信じ、ニュースをお伝えしてきた」と切り出しました。

 内閣府の子ども・若者白書(平成26年版)によると、日本、韓国、米国、英国、ドイツ、フランス、スウェーデンの中で「社会を変えられる」「将来に希望を持っている」と答えた若者の比率において、日本が圧倒的に少なかったことに言及し、投票用紙で政治家を選択する形で社会を変えるほかに、環境や社会の持続性を考慮している企業の商品を購入する形で、社会は必ず変えていけると強調しました。

 また、経済協力開発機構(OECD)による政府への信頼度調査で、日本18%、米国35%、英国48%、フィンランド62%、スウェーデン65%であったことも紹介し、「政府の信頼度を上げるためには、何より透明性が必要。スウェーデンのストックホルム市庁舎の屋根には青空の絵が描かれており、青空の下で議論しているつもりで公明正大な議論を行うように、という意味が込もっている」と説明しました。