枝野幸男代表は30日午後、日本労働組合総連合会との第25回参議院選挙に向けた政策協定の締結式に出席し、神津里季生会長とともに協定書にサインし、参院選での政策協定を取り交わしました。締結式は浦安市で開催された連合の第79回中央委員会終了後に行われ、連合は国民民主党とも同趣旨の協定を締結しました。
協定書は「日本で働き・暮らすすべての人が、未来に希望を抱くことのできる『つづく社会』『つづけたい社会』を、めざす社会像として共有し、その具体化に向けて共に取り組むことに合意する」とし、(1)すべての人へのディーセントワークの実現、持続的で健全な経済成長、負担の分かち合いと社会の分断を生まない再分配、そして、多様な価値観を認め支え合い、誰一人として取り残さない活力あふれる共生社会を基本理念に据える(2)年齢や性別、障がいの有無にかかわらず、誰もが安心して働き・暮らすことのできる社会保障制度の再構築に全力を挙げるとともに、負担を将来世代へ付け回さず、公平・公正に分かち合うための責任ある財政の確立を目指す――ことを内容とし、個別課題の具体化については両者で十分かつ緊密な協議を行うとしています。
神津会長は「日本社会を包む漠然とした不安、それは20年後30年後の国の姿が示されていないことにある。私たちは『つづく社会』『つづけたい社会』という言葉に想いを込めた。あとは実践あるのみ。その想いを立憲民主党、国民民主党と結び合って、明日から闘いをくみ上げて行きたい」と呼びかけました。枝野代表は「連合の皆さまに結党以来1年にわたって暖かいご支援をいただいていることに、この場をお借りして厚く御礼申し上げたい。いま神津会長と政策協定を結ばせていただき、これを基に参院選挙におけるご支援をいただけることを大変心強く思っている。働く現場の皆さんの声と暮らしにしっかりと寄り添った政治を作り上げていくために、来年の参院選挙を通じて、今の政治の流れを変えていく、その先頭に立って頑張っていく。連合の皆さまのお力添えご支援を賜り、共に闘っていくことをお誓いし、政策協定締結の御礼と決意としたい」と謝辞を述べました。