2018年10月24日
北海道函館市内で碧血碑、五稜郭を訪問後、対話集会に参加 枝野代表
枝野幸男代表は23日、北海道函館市で碧血碑、五稜郭を訪れ、その後市内で対話集会に参加しました。逢坂誠二衆院議員、函館市議会の板倉一幸議員も同行しました(写真上は、対話集会の枝野代表と逢坂議員)。
枝野代表は、箱館戦争での旧幕府軍戦死者の慰霊のため建立された碧血碑(へっけつひ)を訪れ、実行寺住職から碑の歴史を聞き、花を供えました。「碧血」は「義に殉じて流した武人の血は3年たつと碧色になる」という中国の故事によるものです。
その後、五稜郭を訪れ、隣接する展望塔(五稜郭タワー)から函館市街を一望し、復元された箱館奉行所を視察しました。
視察後、平日夕方にも関わらず200名以上の参加者が集まった対話集会「立憲トークinはこだて」に出席。参加者の質問に丁寧に答えました。
集会の参加者から「原発ゼロ法案は、現在国会内でどういう状況なのか」という質問に対しては、まず逢坂議員が店晒しだと説明。3月9日の法案提出後、法案を審議する経済産業委員会では6月上旬くらいから議論する政府提出の法案などはなく、いつでも原発ゼロ法案を審議できる状況であったにも関わらず自民党は審議しようとしなかったと話しました。
枝野代表も、国会の委員会には週に2、3回定例日があり、基本的に委員会を開くことになっているが、開かないで自民党が審議拒否していると続けました。野党はルール・慣習に反しているという理由で審議に応じられない、審議したいので審議できるための前提を整えて欲しいと言うことはあるが、自民党は政府で審議する法案がなくなっても野党の法案を審議しない、審議拒否をしていると指摘しました。
消費増税についての質問に枝野代表は、2012年民主党政権下での民主・自民・公明の社会保障と税の一体改革に関する合意(3党合意)を挙げ、「決めた以降の政治をみて、大きく反省をしている。間違えた」と語りました。社会保障の充実と財政の健全化のためだったが、税金の使い道を決めるのは我々ではなくなっていたと話し、法人税の税収が下がっており結果的に消費税を上げた分で法人税を賄う形になっていると指摘。さらに「社会保障の充実は実感できるような形で進んでいない。財政の健全化も今年までにやることになっていた話を5年先送りした。5年計画のものを5年先送りしたということは何もやっていない。つまり約束が守られなかった」と話しました。
北海道地震によりブラックアウトしたことについて、逢坂議員からは分散型発電へのシフトが必要だと語り、枝野代表からは、北海道と本州を結ぶ電力の連系設備(北本連系設備)と、ガス火力発電所建設を進めたのは経済産業大臣時代に指示したは自身だと話し、それが間に合ってなかったことについて検証する必要があると指摘しました。
その他に参加者からは、女性議員が少ないので女性参画を促進して欲しい、分かりやすい情報発信をして欲しいといった要望がありました。