17日午前、与野党国会対策委員長会談が行われ、会談終了後に立憲民主、国民民主、無所属の会、共産、自由、社民の5党1会派の国会対策委員長が合同で記者団の取材に応じました(写真上は、与野党国会対策委員長会談の様子)。
取材に応じた辻元清美国対委員長は会談の内容として、与党側から(1)臨時国会を24日に招集(2)入管法の改正や補正予算等の成立を目指したい――旨の話があったと報告。
野党側からは、(1)災害続きであるにも関わらず、臨時国会の開催が遅すぎる(2)法案・条約の審議の前提として総裁選で3選し第4次安倍内閣で何がしたいのか、大臣の資質についてを議論していくために総理出席の予算委員会に十分な時間が必要(3)大島衆院議長が森友学園文書の改ざん、日報の隠ぺい、労働時間データのねつ造など「民主的な行政監視、国民の負託を受けた行政執行といった点から、民主主義の根幹を揺るがす問題であり、行政府・立法府は、共に深刻に自省し、改善を図らねばなりません」と異例の書簡を出したことに対して、行政府と安倍政権はどのように受けとめるのかをただす――などの話をしたと報告しました。
また同日午前、これに先立ち野党5党1会派は会談を行いました。会談後、記者団の取材に応じた辻元国対策委員長は、昨日の野党5党1会派の代表・委員長、幹事長・書紀局長会談で臨時国会が始まれば野党5党1会派で力を合わせ安倍政権に対峙することを確認したことを受け、今まで以上に連携を深め、合同ヒアリングなどでは具体的な成果や目標を決め成果を出していきたいと語りました。
さらに、安倍総理が名付けた「全員野球内閣」を引き合いに出し「守備はライトしかいなく、打者も打ったら右にしか飛んでいかんというような全員野球じゃないかと思う。右にしか打てない打者しか揃えてない安倍政権の全員野球は、公平公正な政治ができるのかということに疑問がある」と話し、単に補正予算を審議する臨時国会ではなく、安倍総理やその他の大臣の資質をただしていきたいと語りました。
記者から、政府が今国会で成立させたい入管法改正案について問われると、「外国人を労働者として門戸を広げるという話だけではなく、いろいろな人権問題、国のあり方をどうしていくのかという根本のところが曖昧なまま。門戸をちょっと広げるだけだみたいな、ごまかしがあるように思える。一方で、今日本にいる外国人に対しても、ヘイトスピーチや外国人の差別などもある。そういう社会的な問題も出てくる。そんな中どうしていくのか、非常に多岐にわたる議論が必要だと思う」と語り、十分な審議が必要だという認識を示しました。