2018年7月26日

自民党のLGBTをめぐる発言について

立憲民主党 SOGI(性的指向、性自認)に関するPT
座長 西村智奈美 衆議院議員

 杉田水脈衆議院議員(自由民主党所属)が『新潮45』(2018年8月号)の「『LGBT」支援の度が過ぎる」において、LGBTの人々が、子どもを持つことがないと指し、「生産性がない」ため、税金を投入する必要がないと論じている。

 子どもを産むか否かで差別することは、憲法が尊重する基本的人権、自己決定権を否定する思想であり看過できない。差別を禁じた憲法を遵守すべき国会議員が、自ら差別との自覚をもてないまま発言したことに驚きを禁じ得ない。直ちに発言の撤回と謝罪を求める。

 あわせて、自民党の二階幹事長は、今月24日の記者会見において、「人それぞれ政治的立場、いろんな人生観、考えがある」と述べた。政党として、さまざまな考え方を容認することは当然のことながら、幹事長という立場にありながら、差別への無理解、無自覚を露わにした所属国会議員を問題なしとする言動は、差別そのものを公党の幹事長が容認したととれ、社会的影響も鑑み、許されるものではない。あわせて、撤回と謝罪を求める。

 LGBTの方々が直面している生きづらさに寄り添い、その困難を解決するために力を尽くすことが政治の役割である。立憲民主党は、LGBT差別解消法の実現に向け、立法化を進めており、次の臨時国会でLGBTの方々への差別解消につながる法律を成立させるために全力を挙げる決意である。

 立憲民主党は、あらゆる差別に対して断固として闘う。性的指向や性自認などによって差別されない社会を推進する。

以上

【コメント】2018年7月26日 自民党議員のLGBTをめぐる発言について.pdf