辻元清美国会対策委員長は25日午前、自民党の森山国対委員長と国会内で会談し、(1)大阪北部地震から1週間が経過するなか、衆院災害対策特別委員会の速やかな開催(2)外交や災害対策、森友・加計学園問題などに関する衆院予算委員会の集中審議の開催――を申し入れました。
会談後に記者団の取材に応じた辻元国対委員長は、延長国会で安倍総理が言う「膿(うみ)を出し切る」ためには、加計理事長の証人喚問が必要だとあらためて強調。前国税庁長官の佐川氏の発言をめぐっては、議院証言法に則り偽証罪で告発する整理ができたとして、与党側に立法府としての告発を検討するよう申し入れたと述べました。(1)については了承され、(2)については衆院予算委員会の与野党の筆頭理事同士で協議することになったと報告しました。
辻元国対委員長はまた、麻生財務大臣が24日新潟県新発田市での講演で、昨年秋の衆院選挙で30代前半までの若い有権者層で自民党の得票率が高かったとした上で「一番新聞を読まない世代だ。読まない人は全部自民党(の支持)だ」「新聞(の購読者増)に協力なんかしない方がいいよ。新聞販売店の人には悪いけど、つくづくそう思った」などと発言したことを問題視。「失言や暴言ではない。(大臣の)本質だ。限度を越している」と強く非難し、大臣の不信任提出も含めて検討する考えを示しました。あわせて自民党の河村衆院予算委員長の「総理は集中(審議)は勘弁してくれと言っている」発言や、受動喫煙対策を強化する健康増進法改正案を審議する衆院厚生労働委員会で参考人として出席した日本肺がん患者連絡会代表に対し、穴見衆院議員が「いい加減にしろ」とやじを飛ばしたことに触れ、25日午後の野党国対委員長会談では安倍政権に対する内閣不信任案の提出を含め対応を協議すると述べました。