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2018年6月11日

【参院決算委】決裁文書改ざん調査報告書に「日付を追って時系列で検証することが出来ない」蓮舫副代表

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 参院決算委員会で11日、2016年度決算等の質疑が行われ会派を代表して副代表の蓮舫議員が質問にたちました。

 蓮舫議員は、学校法人「森友学園」との国有地取引をめぐる決裁文書の改ざん問題で、財務省が公表した調査報告書についての質問を中心に行いました。

 財務省の矢野康治官房長は書き換え等の伝達について、電話や、電話がつながらなかった時にメールで行ったと答弁。蓮舫議員はメールの提出を求めましたが、財務省は「メールのものだけをお出しすると、明らかに全貌と違う形になってしまう」と提出に否定的な考えを示しました。これに対し、蓮舫議員は、「なぜ物証が一つもないのか」と指摘をし、あらためて提出を求めました。

 さらに蓮舫議員は、今回の調査報告書について、「メディアや国会議員がわかる日付しか書いていない。2月17日の総理答弁、2月21日の国会議員の現地視察、それ以外は全て日付がない。日付を追って時系列で検証することが出来なくなっている」「すべて読んだ上で、物的証拠を時系列に伺っているが、そういう物的証拠は一切出しません。そして私から質問されたら、自分の主観を言う。この報告書をどうやって信頼するのか」と厳しく指摘しました。

 また、麻生財務大臣の責任にも言及し、今回の件を受け麻生大臣が閣僚給与1年分170万円を自主返納することについて、170万円が引責に適正であるかを問うと、麻生大臣は、「1年間の財務大臣としての給与というものは、それなりの対応だと私なりに判断をさせていただいた」と答えました。

 さらに稲田防衛大臣(当時)が南スーダン等をめぐる日報の隠ぺい問題で辞めたことを挙げ、麻生大臣との違いを問うと、菅官房長官は、「内閣としての判断というよりも、その時々の大臣の判断だったと思う」と述べるにとどまりました。