枝野幸男代表は4日、年頭に当たって国会内で記者会見を開き、昨年の衆院選挙で訴えた、ボトムアップ型の政治の実現に向けた決意を表明、(1)「つながる本部」の設置(2)国民投票法改正を視野に入れた議論の開始(3)沖縄基地問題検証委員会の設置(4)皇位継承の安定に関する検討委員会(5)子育てワーキングチームの設置――の5つを党内でスタートさせることで第一歩を踏み出し、国民の皆さんの期待に応えていきたいと述べました。枝野代表の冒頭発言全文は以下の通りです。
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皆さん、あけましておめでとうございます。
昨年は、私自身も思いもよらぬ展開でありましたが、立憲民主党という新しい党を立ち上げ、小さいながらも野党第1党の立場を与えていただきました。新しい年を迎えて、昨年選挙の際にも国民の皆さんにお訴えをした通り、右でも左でもなく前へ進んでいくために、特定の価値観を上から押し付ける政治ではなく、草の根からの、暮らしの声に基づいたボトムアップ型の政治を具体的に実践していく、そんな一年にしていきたいと思っております。
また、そうした草の根の暮らしの声としっかりとつながっていくことを通じて、強い者・豊かな者をより強く、豊かにするやり方ではなく、暮らしを下から支え、押し上げるという、もう一つの経済と社会を再生させる道をしっかりと国民の皆さんに示していく一年にしてまいりたいと思っております。
そして、新年に当たって5つのことをスタートさせようと思っております。
1つには、私直属で党に「つながる本部」を設置しまして、国民の皆さんの日常の暮らしや働く現場の声を受け止め、政治と直接つながるための活動をスタートさせたいと思っております。
2つ目に、国民投票について、この間広告・宣伝規制等の問題で大きな欠陥があると言わざるを得ない状況になっていると思います。改正案の提出を視野に、改善を要する事項の議論を精力的に進め、早期に取りまとめたいと思っております。
3つ目、幹事長をトップに「沖縄基地問題の検証委員会」を設置し、選挙でもお約束をした、検証とゼロベースでの見直し作業を具体的に開始したいと思っております。
4つ目、私直轄で「皇位継承の安定に関する検討委員会」を設置しまして、女性宮家創設の是非も含めた検討を開始したいと思っております。
5つ目に、つながる本部と政務調査会の合同で子育てに関する現場の声とつながるためのワーキングチームを設置し、保育所問題等子育てにかかわる現場の声をより幅広く、具体的に受け止め、国会審議につなげていきたいと考えております。
以上、5つをスタートさせることで第一歩を踏み出し、国民の皆さんのご期待に応えてまいりたいと思っておりますので、皆さんよろしくお願い申し上げます。