高等教育無償化プロジェクト(FREE)が30日、新型コロナウイルス感染症に伴う芸術系学生の窮状を報告する、文部科学省への要請と記者会見を国会内で行いました。立憲民主党からは、文部科学副部会長の川内博史衆院議員と同部会事務局長の石川大我参院議員が出席しました。

 FREEを代表して、東京藝術大学の北澤華蓮さん(音楽学部器楽科3年)と浅野雄大さん(美術学部芸術学科4年)は、全国の美術大学、音楽大学、専門学校などを対象に行った実態調査をもとに、芸術系の学生がオンライン授業で学びを代替することの難しさを報告しました。工房が使用できないため、制作自体ができない美術系の学生、学校の楽器や練習施設に依存しているため、自宅にいると全く練習ができない音楽系の学生。実技が学びの中心である学生たちにとって、大学の設備を全く使えないことが致命的であることをもとに、学費の減免および漸進的な学校設備の利用を強く要請しました。

 さらに、休学を検討している人が10%ほどいるが、休学費用が年間60~80万円にのぼる大学もあり、高すぎて休学できない人が多数いることを紹介、適切な休学条件の確保および無償での学期延長の権利などを求めました。

 川内議員と石川議員は、「学生の皆さんがしっかり学べるよう後押ししたい」と力を込めました。