東京都議会議員補欠選挙(7月5日投開票)が告示された26日夕、蓮舫副代表は立憲民主党公認候補の斉藤りえさん(北区選挙区)と、東京都知事選挙(7月5日投開票)候補の宇都宮けんじさんの応援に駆け付け、JR赤羽駅前でマイクを握りました。
前北区議会議員の斉藤さんは、聴覚障がいを持つ当事者であり、一人娘を育てるシングルマザー。斉藤さんは、「政治には頼れない、そうした叫びが聞こえる。政治に求められるのは、小さな声を聞きにいく姿勢。一人ひとりの声を丁寧に拾い上げることが一番大切。そして、そのなかには、声が聞こえない私だからこそ聞こえる声がある。今はみんなが本当に辛い状況にあるかもしれない。でも、だからこそ、私は、政治の世界からその辛さに優しく寄り添って政治の世界を変えていきたい」と表明。「この選挙で、一緒に戦っている市民連合、共産党、社民党、新社会党、市民と野党の共闘を前に進めようとしているすべての皆さんと一緒に手を携えて、多様性が認められ、一人ひとりが尊重される、そして誰一人として取り残されない東京を作っていきたい。今日からの9日間、東京都知事候補の宇都宮けんじさんとタッグを組み、ここ北区で全力を尽くすことを宣言する」と力を込めました。
蓮舫副代表は「斉藤りえさんだからこそ、今皆さんの届かない声や思いを形にできると確信している」と斉藤さんの支援を呼びかけました。
その上で、東京都の同日の新型コロナウイルス新規感染者が54人、感染経路不明が6割であることに触れ、「東京アラートどこにいったのか。この不安な未知なウイルスと戦っている私たちが欲しいのは、届かない横文字や、ころころと変わる政策、科学的根拠がない説明ではなく、確かな言葉と裏付けだ」と指摘。「こうした政治をわたしたちは求めていない。この都知事選ではそうした声を上げてほしい」と呼びかけました。
「フリーランスの方、小さな事業所を営む方、不安定雇用にいた方、仕事がなくなり明日も見えない方に、本当に政治は届いているのか。給付を待っていてもいまだに届かない方がたくさんいる。でも、その影では、実態がない幽霊法人が中抜きをして、電通に丸投げされ、電通の子会社に再委託をされ、電通の孫会社に再々委託をされ、こんな中抜きの構造で、特定の人だけがうるおって、そうでない人たちはいつまでも給付金が届かない。まったくもっておかしい。一緒に声を上げて欲しい」と続け、「本当に困っている人たちを底上げすることで、誰もが困らない社会を作り、分かち合いをすることで、一緒に成長していく新しい日本を作る時がまさに今ではないか。命を守る、暮らしを守る、一人で子どもを育てている方、虐待で悩んでいる子どもたち、行き場がない方、その届かないけど切ない声を上げている人を支えるための都政をつくるべきときが、この東京都知事選。どうか皆さん、まっとうな人を選んでいただきたい。みなさんの声が届く人を選んでいただきたい」と求めました。
宇都宮さんは、「今日から始まった都議選の斉藤さんの話を聞いて、大変感動した。彼女にしか聞こえない声を都政へ届けたい。私は、こうした人に政治の場で活躍してもらいたい。一緒にタッグを組めることを光栄に思っている」と斉藤さんにエールを送り、コロナ災害の対策として、第2波第3波に対応するにために医療支援や補償を徹底すると表明。都知事になったら条例を変え、残る財政調査基金をコロナ対策の資金として使用する考えを示し、「小池さんは、各地で実行している道路計画を強行しようとしているが、ここにかけられる巨額の予算はコロナ対策に使用すべきだ。住民の命や暮らしのために働くのが地方自治体であり、スウェーデンの国家予算を上回る東京都の予算、15兆3000億円を、都民の命や暮らしを守るために使用したい」と述べました。
「今回の選挙の主人公は、皆さん有権者。都政を変えれば、国政を変える橋渡しになる。主人公は有権者、そして選挙権を持っていない子どもたちも主人公だ」とその意義を説き、「子どもたちの将来、未来のためにも、一票を投じてもらいたい。都政を変えようと思えば、古い都政を打ち破ることができると確信している。困っている人に届く運動を行っていきたい。斎藤りえさんと一緒に全力で戦い抜く」と訴えました。