2020年6月5日
【参院本会議】徹底した自由な討論と少数意見の保障を求める 吉川議員
参院本会議で5日、令和元年度政策評価等の実施状況及びこれらの結果の政策への反映状況に関する報告に対する質問が行われ、共同会派「立憲・国民.新緑風会・社民」を代表して吉川沙織議員が質問に立ちました。
吉川議員は、(1)参院における行政監視機能強化(2)政策評価におけるEBPM(3)EBPMとしての公文書管理(4)立法府と行政府の関係(5)立法府による財政の事前統制と予備費の在り方――の主に5つの項目から質疑を行いました。
また、先般閣議決定された令和2年度第2次補正予算案にも触れて、新型コロナウイルス感染症対策予備費を10兆円追加計上することについては「補正予算の約3分の1を占め、しかも10兆円というかつてない規模の予備費は、もはや異例ではなく異様と形容するべきです」と政府の姿勢を批判し、政府を問いただしました。
吉川議員は最後に「現政権は民主主義イコール多数決という短絡的論法で、国論を二分する重要な諸課題を数の力で強権的に進めてきましたが、これは『多数の専制』そのものです。『多数の専制』の弊害を避けるためには、徹底した自由な討論と少数意見の保障が不可欠であり、それは国会に本来求められている最も重要な役割のはずです。今一度、民主主義の意味を問い直し、良識の府である本院が行政監視機能を果たすために、法律による行政を取り戻すために、立法府に身を置く議会人として力を尽くしていく」と述べ、質問を締めくくりました。
【参院本会議】令和元年度政策評価等の実施状況及びこれらの結果の政策への反映状況に関する報告に対する質問原稿 吉川沙織議員.pdf