2020年1月19日
枝野代表、次期衆院選宮崎1区・渡辺創さんの立候補正式表明会見に同席
枝野幸男代表は18日宮崎県入りし、次期衆院選挙に宮崎1区から立候補を表明している立憲民主党宮崎県連合代表で県議会議員の渡辺創さんの記者会見に同席、最重点候補の1人と位置づけ党として全力を挙げ支援していくと述べました。記者会見は宮崎市内で開かれたもので、枝野代表が衆院選挙の公認候補予定者の会見に同席するのは今回が初めてです。
渡辺さんは、2010年の参院選挙に挑戦して以来10年ぶりに次期衆院選挙に宮崎1区から国政に挑戦することを決意したと正式に表明。「この10年間はこの地で生きること、暮らして生きていくことの意義を一生懸命考えながら過ごしてきた。特にこの9年間は県会議員として、宮崎で暮らし続ける、この地を大切にするという思いを受け止めながら過ごしてきた」と振り返り、そのなかで感じたのが「そこそこでいい」「適当でいい」といった意味の宮崎県の方言『てげてげ』という言葉に象徴される県民性によって、「自分たちの置かれている環境生活の苦しさ、厳しさから目を背けている面があるのではないか」ということだったと述べました。
宮崎県の平均給与所得が全国平均と比べて約7万円以上低いことや、離婚率が全国で2番目に高く母子家庭が多いことなどに触れ、「例えば、もしわれわれ宮崎県民があと7万円、月に収入を得ることができたらそれぞれの家庭で何を望み、子どもに何をしてあげたいと考えるだろうか」と提起。「われわれはそういうところから目をそらしてきたかもしれない。もう一度、自分たちが置かれている状況と、どんな社会で暮らしたいのかということを多くの有権者、宮崎1区の皆さんと一緒に考え、そういう運動を起こしていけるような政治活動を続けていきたい」「安倍政権は止めなければいけない。しかし安倍政権を止めるために私はチャレンジするわけではない。社会の構造を根本的に変える、そのためにまずは安倍政権を止める」と力を込めました。
枝野代表は、今回の記者会見同席にあたり渡辺さんが特に大事な候補者である理由について、1つは、地域の問題として、西日本は野党候補が相対的に厳しいと言われるなか、特に宮崎は第2次安倍政権発足以降7年間、野党系議員が不在で1つの偏った声を代弁する議員しか出しておらず、宮崎からもいまの政権とは違う有権者の声を届けることが必要であること、2つ目には、党の全国の自治体議員の組織でリーダーを務めてきた、渡辺さんの指導力や実績を挙げました。加えて渡辺さんには、2017年の衆院選挙で厳しい状況のなか立憲民主党を立ち上げ、党本部の機能もない、自治体議員も一人もいないなかでの戦いにおいて、背中を押してもらい、支えてもらったとして、「総選挙を経た後、先頭になって立憲の旗のもとに加わっていただき、創設者の一人だと感謝している」と表明しました。その上で、「西日本、南九州野党側が厳しいのは間違いないが、素晴らしい候補者が十分に力を発揮すれば議席を取れることを近隣の九州各県、鹿児島でも示してもらっている。渡辺創さんなら必ず勝てる。党本部として全力を挙げて支えていきたい」と述べました。
枝野代表と渡辺さんは記者会見終了後、宮崎市内で街頭演説を行いました。