日本弁護士連合会の2020年新年挨拶交換会が7日午前、弁護士会館で開催され、最高裁・最高検・法務省の幹部があいさつし、参加した衆参国会議員が壇上で紹介されました。立憲民主党から枝野幸男代表と松田功衆院法務委員(団体交流局副局長)が出席しました。 

 日弁連の菊池裕太郎会長は「昨年も多くの災害に襲われ、日弁連・地方弁護士会が連携して法テラスを設置して支援活動に取り組んできた。いま地球温暖化やイラン・米国の武力衝突やテロの脅威、宗教の対立など大きなリスクが顕在化している。自由主義の危うさ、民主主義の脆弱さが現代社会に突き付けた価値観・思想信条の分断に対して、人類の英知がこれを押しとどめることが出来るのか、多難な年を迎えている。司法の国際化に向けて外国人の司法アクセスポイントをどう確保するか、社会の法的紛争が広がるなかで民事裁判をどう活性化させるか、OECD36カ国のなかで25位といわれる司法の利便性をどう高めるか、4月の国際司法コングレスをどう成功させるかなど、法曹3者はもとより本日ご参会の皆さまのご協力を得て取り組んでいきたい。豊かで平和で安全な社会、死刑のない社会の実現を目指して頑張りたい」とあいさつしました。来賓あいさつに立った大谷直人最高裁長官、辻裕教法務事務次官、稲田伸夫検事総長も、民事裁判改革や4月に開催される刑事司法国際会議の成功に向け法曹3者の連携を呼びかけました。