「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」主催の国会議員会館前行動が19日午後に開催され、野党各党代表者が連帯のあいさつを行いました。立憲民主党からは石川大我参院議員が代表してあいさつしました。安保関連法案が参院で強行採決された翌月の2015年10月19日から始まった国会前行動は毎月19日に開催され、今回で49回目を数えます。この日は「憲法審査会始動させるな!辺野古新基地建設やめろ!「嫌韓」あおるな!東北アジアに平和と友好!」をテーマに開催されました。主催者代表の高田健さんは「自衛隊の中東派遣、集団的自衛権でなく調査だと言って強行しようとしている。さらに憲法審査会を再始動しようとしている。そんなことは認められない。国民は憲法改正を求めていない。安倍による安倍のための改憲を阻止するために、今こそ街に出て3000万人署名の運動をひろげよう。今日は韓国の市民代表も参加してくれている。日韓に様々な緊張を引き起こす安倍内閣に対して日韓市民の連帯で北東アジアの平和と友好を実現しよう。沖縄県民と連帯し辺野古新基地建設をやめさせよう。諸悪の根源は安倍政権。11月3日に全国の統一行動で大集会を予定している。全国の力を結集して政治を変えていこう」と訴えました。
石川議員は「今から25年前、高校を卒業したての私は、衆院の議員面会所の前で座りこみをしていた。『PKO法案に反対』という手書きのポスターを持ってコンビニのコピーで作ったチラシを配った。翌日の朝刊1面に私のポスターが掲載され、たった一人でも世の中に伝えることは出来るんだと確信した。以来、今日お集りの皆さんと同じ気持ちで、そうした集会に市民のひとりとして参加してきた。夏の参院選で国会に送っていただいて、参院の予算委員会室で安倍総理に3メートルまで近づいて質疑を聞きました。安倍総理は憲法とは何なのか、まったく理解していない。そんな首相に憲法を変えさせてはならないと改めて確信しました。いま表現の自由を脅かす事態が進んでいます。トリエンナーレの補助金差止めのあと、『公益性の観点』という言葉が要綱に追加されました。誰が公益性を判断するのか。首相の気に食わない表現を排除しようとする意図が見え見えです。さらに同性婚の法制化について、自民党の下村さんは憲法24条を『両者の合意』に改正すればできると発言しました。野党はすでに6月に婚姻平等法案を提出しており、憲法13条、14条、23条をまとめて読めば民法改正で同性婚は可能です。何でもかんでも憲法改正に使おうとする姑息な自民党・安倍政権を皆さんと一緒に倒していきたい。今朝、宮城・福島の台風被害の現場を見てきた。野党は予算委員会をとめて台風対策をすべきと申し入れたが、政府与党は予定通りやった。憲法改正の日程が視野に入っているのではないか。福島では瓦礫処理に数年かかるのではないかとの報道が出ている。今やるべきことは憲法改正でなく、私たちの暮らしや、憲法にそった憲法の理念を実現する政策を実現することだ。憲法改正の議論でなく、台風対策を充実する議論を国会で進めていきたい」とあいさつしました。