学生団体「Aile(エール)」が19日午後、「第2回模擬国会」を開催し、立憲民主党からは、青年局顧問を務める初鹿明博衆院議員が登壇しました。

 同模擬国会は、「中高生と政治をより身近に」をコンセプトに開催され、参加者の学生が国権の最高機関たる国会で行われる議論の仕組みを理解すること、相手を尊重し、また異なる意見を持つ者同士が議論することの難しさを認識することなどを目的としています。今年は「2050年までの日本の原発政策について」をテーマに、基調講演、参加者同士による議論、各党出席議員による学生に向けたメッセージ、議員と自由に話すランチタイム、参加者による最終議論を経て、最後に「模擬国会」「最優秀ディベータ―の投票」などを行いました。

 初鹿議員は、使用済み燃料は処分場も保管場所もない点を中心に、原発ゼロ方針の重要性を説きました。さらに政治に関心を寄せる若者に対して、「民主主義は多数決ではない。そして多数決が正しいとは限らない。最終的に多数決で結論を出すこともあるが、少数意見にしっかり配慮をし、議論を積み重ねて結果を出すのが民主主義の基本。1934年8月19日、ドイツでヒトラーが国民投票で89.94%という絶大な支持を得て総統となったが、その結果はご存知の通り。多数決の危うさをしっかり認識したうえで、民主主義が何なのかを考えていただきたい」と力説しました。