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2019年7月22日

参院選挙結果受け、「安倍政権に対して国民からのブレーキがかかった」と福山幹事長

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 福山哲郎幹事長は22日、第25回参院選挙(21日投開票)で全議席が確定したことを受け、国会内で記者団の取材に応じました。立憲民主党は17議席を獲得、与党系無所属を加えた「改憲勢力」は、非改選の議席を含めて計160議席で、改憲の発議に必要な「3分の2」には届きませんでした。

 自民、公明両党のみならず、立憲民主党の比例の得票数も前回衆院選に比べると300万票以上減っていることを問われると、「謙虚に受け止めなければいけない。衆院選挙とは選挙の形も違うし、前回は特に、敗者の論理でわが党を助けたいという思いが国民の中にあったというように思う」と述べました。福山幹事長は、今回の選挙結果の受け止めを問われ、「党として議席は増やしたが、国民の皆さんのご期待をいただくなか、もう一歩伸びたかったという思いはある。このご期待をしっかり受け止めて安倍政権に対峙(たいじ)していきたい」とコメント。

 改憲勢力3分の2を割り込むという結果になったことには、「3年前の参院選挙に比べて、自民党の比例票は約250万票、公明党の比例票も約100万票減ることになった。自公から3年前の参院選挙より比例の票が350万票減ったということは大きな国民のメッセージだと思う」と述べました。

 また、今回も選挙戦では消費税の問題も大きな争点の1つだったとの認識を示し、「『消費税を上げない』という主張は、一定国民の皆さんには受け入れられたと思っている」と話しました。

 イージス・アショアと辺野古の基地建設という大きな課題を抱えている秋田、沖縄でいずれも野党側が勝利したことも大きなメッセージだったと意義を強調し、「安倍政権の政策、やろうとしていることに対しても、国民からのブレーキがかかったと考えている」との認識を示しました。

 京都、大阪、兵庫と近畿圏で議席を獲得できなかった敗因については、「近畿はこれまで民主、民進時代、本当に厳しい戦いで議席の取れない戦いが続いていた。亀石(倫子)さん、安田(真理)さん・増原(裕子)さんという、いい候補者を立てたおかげで、本当に善戦をしていただいた。近畿の中での一定の広がりはできたと思うが、これまでの厳しい状況の壁をぶち破るほどの勢いには、もう一歩だけ届かなかったということで3人の候補者には党の力不足をお詫びしなければいけない。一方で、厳しかった近畿でこれだけの期待を寄せていただいた有権者の皆さんには、近畿でもう一度やり直す、大きなきっかけをいただいた戦いだったと思う」と前を見据えました。

 今回の投票率が48.8%と24年ぶりに50%を割ったことが与えた影響を問われると、「投票率が下がったことについては、非常に残念に思っている。われわれ(の得票)が伸びるに当たっては、投票率が下がったことは少し影響したのではないかとの思いはあるが、旧民進系の票は、投票率が下がったにもかかわらずあまり変わっていない。一方で、自公の比例票は非常に大きく減らしており、自公に対する信任が下がったとも判断できる」と指摘。今後、詳細な分析を行っていく考えを示しました。

 その上で、「政治全体として言えば、なぜ有権者に投票に行く気持ちになっていただけなかったのか。このことは、われわれも真摯(しんし)にも受け止めて、どうすれば投票に行こうと思っていただけるか、党としては、反省もしながら議論しなければいけないと述べました。

 関連して、若い世代に対するアピールについては、「最大の反省点の1つ」との認識を示し、選挙中にも若者ビジョンを発表したり高校生との政策会議を数回開いたものの、それが全体の特に20代の若者に届いたとは言えない状況だと述べ、「InstagramやLINEの活用、さらにはメッセージとして、どういうメッセージを出せば若者に届いていくのか等々については、あらためて一から分析し、研究し直してていく。党としては若者に対するメッセージの強さ、メッセージ性を高めていく努力をより一層、衆院選挙に向けてしていかなければいけないと、痛烈に反省をしている」と述べました。