立憲民主党東京都連合(以下、都連)は24日夜、パートナーズ集会「2019 りっけんの夏、東京の夏。草の根民主主義のゴングを鳴らせ。ラウンド2」を都内後楽園ホールで開催。東京を中心に約1200名の立憲パートナーズが参加しました。都連の大規模なパートナーズ集会は昨年2018年8月に続き2回目。
集会は前回と同じく、立憲パートナーズで構成された「立憲ブラザーズバンド」の演奏から始まり、(1)都連所属の国会議員と衆院総支部長の紹介(2)今年行われた統一地方選に向けて作成された都連共通マニフェスト「東京政策2019」の報告と、統一地方選を含むこれまでの選挙結果報告(3)参院選候補予定者の紹介(4)パートナーズとして活動してこられた方々の報告(5)枝野代表のトークセッション――が行われました。
参院選候補予定者の紹介で登壇した、塩村あやかさん(東京都選挙区)は、1期4年都議会議員務めて来た経験から、都議会では福祉を重視する女性の声がなかなか届かなかったと振り返り、国政でも同様に、福祉の予算が削られている現状や非正規雇用が増えている状況を憂い、「20年先、今の政治家は一体何をやっていたんだと言われないために」頑張っていくとあいさつしました。
山岸一生さん(東京都選挙区)は、政治報道の現場に10年身を置いてきました経験から、言いたいことも言えない、物を言えない空気が今の日本に満ちていると語り、「一人ひとりは弱い、どうしても空気に飲まれてしまう。ですから、みなさんと一緒になって、一緒に声を上げて変えていく」とあいさつしました。
石川大我さん(比例)は、中学生の時、LGBTの当事者であることに気づき、同時にこの社会の中で、ひとりぼっちで生きていかなければならないと思ったと語りました。しかし6月3日、立憲民主党が婚姻平等法案を提出。30年待った甲斐があったと話し、「この法案をなんとしてでも次の国会で成立をさせたい」とあいさつしました。
奥村まさよしさんは、気象予報士、アーティスト(ボイスパーカッション)、保育士の3つの顔があり、特に保育士の待遇改善を行いたいと語り、「日本の子供を支える先生の笑顔を作りたい。保育士の笑顔を作れば、子どもの笑顔が作られる。パパママの笑顔にもつながる。それが日本の笑顔につながる。そう信じて頑張っていきたい」とあいさつしました。
川田龍平議員は、薬害エイズから25年、参院議員になって12年、病気や差別と戦い、命を守る政治を行ってきたと話し、「薬害をなくし医療を良くして命を守る。健康を守るために食の安全と、子どもたちが安心して成長できる社会を作る。自分と同じように子どもが二度と苦しまないような社会、また原発をなくし、動物の命も守り、年をとっても安心して生きていける社会を作っていく」とあいさつしました。
斉藤りえさんは、「聴覚に障がいを持つ一人として、また一人で子育てするシングルマザーとして、多様な声を政治に届けていく」と語り、「障がいを持つ当事者の視点は、高齢者福祉や児童福祉などにも大いに活かすことができる。みなさんと共に『すべての人に優しい国』の実現をしていきたい」とあいさつしました。
須藤元気さんは、党の公認が決定してから大勢の前で話すのが今回が始めてと語り、「格闘家としてデビューしたのが20年前。この後楽園ホール。まさか、格闘技と政治のデビュー戦が同じ場所だということで驚いている。ちなみに格闘技のデビュー戦は無事勝利しました」と話し、「全身全霊、前向きに明るく元気にやっていきたい」とあいさつしました。
パートナーズとして活動してこられた方々の報告では、(1)「パートナーズひろば」を開催しさまざまな企画を進めている学生の中村さん(2)「#枝野立て」をきっかけに枝野代表が初当選時から選択的夫婦別姓を掲げていることを知りパートナーズとなり、活動を進めている選択的夫婦別姓を求める当事者の宮田さん(3)憲法の学習会を実行するようになった杉並の山田さん(4)パートナーズで組織した選挙対策チームで活動する一ノ瀬さん、なっちゃんさん、岡田さん――がそれぞれの活動を説明しました。
枝野代表のトークセッションでは、蓮舫副代表が進行役となり、来場者に対して「現在のパートナーズ制度に満足である」「立憲民主党の経済政策に満足である」の2つの質問にそれぞれ満足・不十分を意思表示させ、それぞれについて代表がコメントしました。
パートナーズ制度について来場者から「選挙の手伝いなどパートナーズ制度でやりやすくなった反面、パートナーズ同士の横の繋がりがまだまだ。接点が少ない」という意見があり、枝野代表は、「横に繋がりたいという方はたくさんいらっしゃる。それぞれに繋がっていただくための場作りをもっとしていきたい。ネットを通じての繋がりがどれくらいできるか、更に作っていきたい。参院選が終わったらいろいろなアイディアを出していきたい」と答えました。
また「大田区ではパートナーズの定例会が月2回あるが、理論ばかりになりがち。またパートナーズ選対とも繋がっていける」という意見に、枝野代表は「いろいろとパートナーズ制度をもう一段、よく出来るように頑張っていきたい」と答えました。
経済政策について、蓮舫副代表は「街頭演説では経済政策に9割以上時間を割いて、自分たちが実現したい政策をずっと訴えてきている」と説明。枝野代表も消費の底上げや介護職員と保育士の待遇改善を改めて訴えました。さらに先日発表した経済政策と本日発表した参院選政策「立憲ビジョン2019」について理解してもらう努力をしていくと約束しました。