枝野幸男代表は19日、党首討論後に記者団の取材に応じました。

 今回の党首討論の受け止めを問われた枝野代表は、「例えば総合合算制度について具体的な提案を申し上げご意見を伺ったが、お答えになっていない。あるいは公文書管理や情報公開についてもお答えになっていない。聞かれたことで都合の悪いことについてはまったくお答えにならないということで大変残念だった。一方で、べらべらといろいろお話になりたいことがたくさんあるようなので、ぜひ予算委員会を開いてこちらの問いかけにもしっかりと答えていただきたいし、お話になりたいことを十分話していただければいいのではないか。予算委員会が必要だということが総理ご自身の今日のご発言からもはっきりしたと思う」と指摘しました。

 今回、老後の年金2000万円問題を契機とする老後の不安をテーマにしたことには、「いま有権者の皆さんの関心が一番高いテーマであり、いま若い方もいずれ老後を迎えるので、すべての有権者の皆さんに関わる問題だということで取り上げた」と説明。安倍総理の答弁については、「いつもの通り聞かれたことには答えず、聞かれていないことを一生懸命に話すという、正面から向き合わない逃げの姿勢ははっきりしている」との所感を述べました。

 前回「社会的使命は終わった」と発言した党首討論のあり方については、「総理自身も、もっとお話しになりたくてべらべらと話していたわけで、いまの時間の割り振りや長さではお互いに納得感がないと思う。予算委員会並みに丸一日かけてやるといったことが必要ではないか」と提起しました。

 会期末が迫るなか、内閣不信任決議案の提出について問われると、「参院選挙を前にして、参院の議員の皆さんの姿勢をまずしっかり示すことが重要だと思っているが、今日のような答弁であれば衆院でもいろいろ考えなければいけない」と発言。

 討論のなかで「見たくないものは見ないというベースがある」と指摘した、安倍政権のあり方について評価を求められると、枝野代表は、「これまで森友学園や加計学園の問題でさまざまな公文書が隠ぺいされたり改ざんされたりしてきた。PKOの日報をめぐっても同じような問題が起きた。多くの有権者の皆さんが、そのことに対し不信を抱いていておられたと思うが、今回年金という直接暮らしと結びついた問題で、あるものをないものにしていることで、すべてのこれまでの安倍政権の問題がつながったと思っている。こうした都合が悪いことから逃げる、隠す、ごまかすことに対しては、『自分の暮らしもそのことによって影響するんだ』『こうして政権をやりたい放題にしていると自分が被害を受けるんだ』ということが、いわゆる2000万円問題を契機に多くの皆さんに共有していただいたのではないか。われわれは透明性の高い、まっとうな政治を取り戻していくために頑張っていかなければならないとあらためて思った」と述べました。