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2019年6月12日

蓮舫副代表「与党は予算委員会集中審議を開かない。あまりにも不誠実」

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 蓮舫副代表は12日、参院予算委員会理事懇談会後に記者団の取材に応じました。記者からの主な質問とその回答(要旨)は以下のとおりです。

Q:理事懇はどのような結果になったのか

 自由民主党の姿勢が明確になりました。参議院の予算委員会の集中審議は開かないという宣言をされました。つまり安倍総理隠し、安倍総理は出さない。そういう宣言でした。開いた口が……という状態です。一方で参院の自律権で開会要求をしているわけですので、どういう判断をしていただけるのか委員長に申し上げたところ、「与党が集中審議は開かないという判断をしたので、集中審議は開かない。ただ、それ以外の方法で予算委員会を開けるかどうかをもう一度筆頭間で協議をしてください」ということで、委員長の判断もまたされないということでした。

Q:総理が入らないかたちでの予算委員会だったら受け入れられるという返答があったのか

 19日、26日であれば安倍総理が国会に来られるという前提で、どちらかの午前中で参院の集中審議を開けないかという指示が前回の理事懇でありました。それに対しては19日には衆院でQT(党首討論)の話もある。他の委員会との調整もあり早く結論を出さなければいけないということで、集中審議は19日、26日ともに開かない。集中審議以外だと、要求大臣のもとで一般質疑という可能性が唯一残っています。これについては与野党筆頭で話してくれという委員長の指示です。

Q:決算委員会でも年金の問題を追及していたが、この対応の背景にはどのような意図があると考えているか

 前回の理事懇から明らかに強い意志で総理を出さないという判断ですから、決算委員会で総理が国会に出ることをお気に召さなかったのではないか、そうとしか思えません。それまでは集中を開くという前提で最大限の努力という話を委員長も自民党の筆頭もされていましたが、今日になって一転。その間、何があったかといったら決算委員会しかありませんので、決算委員会を挟んだら総理は出さない。自由民主党の執行部の判断です。
 国会を何だと思っておられるのか。2000万円の年金不足の問題、イージスアショアの問題ももちろんですが、日米の農産品の密約、とにかく議論、審議しなければならないことはいっぱいあるのに、総理を出さないということは参院選の前に不都合な真実は国民に見せない。安倍総理のそういう姿を晒さないということですから、あまりにも党利党略が過ぎるのではないでしょうか。

Q:今後の対応についてはどのように考えているか

 それでも一般質疑は麻生財務大臣が出席です。麻生財務大臣が金融庁担当大臣として今回の報告書を受け取らないといった発言の真意について伺いたいと思っているので、一般質疑でも開いていただきたい。その方向性で筆頭間協議をします

Q:これまで与党筆頭は官邸と日程調整をすると言ったり、衆参の国対委員長の許可が得られないと説明したりという対応があったが、そういった経緯を踏まえた上で現状をどう感じるか

 あまりにも残念です。参院はやはり話し合って丁寧に委員会での合意形成に努力をしてきて、それが衆院側の国対委員長から何らかの横やりが入ったり、官邸の意思が何らかのかたちで影響をしていたりすることが伺えるような展開になってきたのは、参院の独自性、あるいは院の自律権を官邸なり衆院なり自由民主党が踏みにじっていると思います。

Q:参院規則に基づく開会要求は野党として数少ない出来ることの一つだが、それを実行してもなお予算委員会を開かない委員長や与党側の対応についてはどう考えるか

 あまりにも不誠実だと思いますので、野党全体として何らかのかたちで意思を示さなければいけない段階になったと思います。