安倍総理ら全閣僚出席の参院決算委員会が10日開かれ、2017年度決算等に関する質疑が行われました。立憲民主党・民友会・希望の会を代表して質問にたった蓮舫副代表は、金融審議会市場ワーキンググループによる「高齢社会における資産形成・管理」報告書についての質問を中心に行いました。

 65歳からの30年間は2000万円の貯蓄が必要だとした同報告書について、安倍総理は「不正確であり、誤解を与えるものだった」と答弁。蓮舫議員は実際に報告書を示した上で、「不正確でも誤解でもない」と報告書に書かれた事実を指摘しました。また、麻生財務大臣は「冒頭の一部には目を通したが、全体を読んでいるわけではない」と発言。それに対しては、「これだけ国民の間に怒りがまん延していて大問題になっている、読んだら5分で終わるような報告書を読んでいないとはどういうことなのか」と問題認識の甘さを批判しました。

 また、蓮舫議員は「麻生大臣は年金が赤字だという表現は不適切だというが、国民はそれで納得するか。今回の報告書で国民が怒っているのは『年金は100年安心』が嘘だったこと。自分で2000万円貯めろとはどういうことだと国民は憤っている」と述べ、「報告書によれば、高齢夫婦の無職世帯の平均的な姿では毎月の赤字額は5.5万。20年で1300万円、30年で2000万円にのぼる。足らざる部分のためにもっと働け、節約しろ、貯めろと、公助から自助にいつ転換したのか」と指摘しました。

 さらに、「年金が本当に100年安心かどうか、5年に1度の財政検証をしっかりと審議することが重要。10年前は2月23日、5年前は6月3日に公表されているが、今年は何故まだ未公表なのか。先日の野党合同ヒアリングで必要なデータは全部そろっていると聞いている。発表が遅れれば国会で審議する時間が減っていく。まさか参院選後に出すつもりなのか。安倍総理には出していただけることを約束していただきたい」と、財政検証の発表も求めました。

 蓮舫議員は最後に「年金は公助より自助だと言って2000万貯めろと言いながら、関連施設を含めてイージスアショア二機で6000億もの爆買いをしている。教育や科学の振興にしっかりお金をかけていくべきなのに、予算の使い方があまりにも違う。そして予算委員会を全く開かないという安倍内閣の国会に対する後ろ向きな姿勢に強く抗議を申し上げる」などと述べ、質問を締めくくりました。