立憲民主党は4日、常任幹事会を開催し、須藤元気(すどう げんき)さんを次期参院選挙の比例代表の公認候補者として決定。同日、国会内で福山哲郎幹事長が同席し、記者会見を開きました。
須藤さんは、21歳でプロの格闘家になった後、学生レスリング日本代表監督、日本オリンピック委員会強化スタッフ、拓殖大学レスリング部監督を勤めました。また、語学学校の代表、魚屋、すし職人やアーティストとしての活動など、さまざまな領域で経験を積んできました。
会見で須藤さんは、「今までの人生で学んできたこと、積み上げてきたことを活かして政治家になろうと決意した。今まで自分が経験させてもらったことを世の中に還元するタイミングが今だと思った」などと政治に挑戦することを決めた理由について説明。
また、(1)一人の食の専門家として、誰もが美味しいものを安心して食べられるよう食の安全を守るための政治(2)プロスキューバダイバーとしての経験を通じて直面したマイクロプラスチック問題への対策をはじめ、地球環境を守るための政治(3)対外的には平和外交、国内的には多様性という「ウィーアーオールワン(WE ARE ALL ONE)」の精神に基づいた政治――の3点を中心に取り組みたいと語りました。
3点目の「ウィーアーオールワン(WE ARE ALL ONE)」は須藤さんがプロの格闘家として活動していた際に掲げていたメッセージで、「リングの上で戦っている人間が平和的なメッセ―ジを伝えていることに意味がある」という思いが込められています。須藤さんは、「格闘技を通じて、憎しみでは相手を倒せないということを体感した。その経験を踏まえ、前向きな気持ちで政治に取り組んでいきたい」と決意を表明しました。