立憲民主党は4日、常任幹事会を開催し、中村起子(なかむら ゆきこ)さんを次期参院選挙の比例代表の公認候補者として決定。同日、国会内で福山哲郎幹事長が同席し、記者会見を開きました。
中村さんは金融専門の翻訳会社などの経営者。会見では冒頭、「これまで政治の世界に興味を持ったことはなかったが、東日本大震災で両親や親戚一同が岩手県で被災した。この震災をきっかけに、震災復興や地域主権というテーマに非常に強い思いを持つようになった。今こそ地域主権を取り戻さないと、本当の意味での復興や地域創生もないのではないか」と思いを語りました。
政治家になってやりたいことについては、(1)法制・税制などを通して地域主権を取り戻したい(2)輸入品などからの防衛も含め、日本の農林水産業を守りたい(3)年金制度・医療保険制度の改悪を阻止したい――という3点を挙げました。特に3点目については自身の経験から、「金融の世界で昨今の年金制度の改悪が起きたら詐欺だと言われてもおかしくない。また、米国で居住していた経験から、日本の医療制度が米国型に移行することも断固反対だ」と説明しました。
中村さんは、「一つでも多くの政策を立憲民主党で実現していきたい」と決意を表明。また、記者からどの地域を中心に活動するのか聞かれると、「東北の中でも故郷の岩手県。岩手県でも沿岸部を中心に活動していきたい」と答えました。