立憲民主党は30日、「高齢運転者による交通事故防止多作の強化に関する緊急提言」を宮腰光寛内閣府特命担当大臣、北村博文警察庁交通局長に提出しました。申し入れには、逢坂誠二政務調査会長、高齢運転者による交通事故防止対策WT座長の矢上雅義衆院議員、同事務局長の宮川伸衆院議員、荒井聰衆院議員、川内博史衆院議員が参加しました。(写真上は内閣府にて、左から矢上議員、宮腰大臣、逢坂政調会長、川内議員、宮川議員、荒井議員)

 今回提出した提言は、4月19日に東京・池袋で高齢者の運転する車が暴走した事件を始め、高齢者運転者による死亡事故が相次いで発生していることを受け、高齢運転者による交通事故防止対策WTでまとめられたものです。

 本提言の内容は、(1)運転免許の自主返納制度の実効性を高めるため、高齢者の移動手段を切れ目なく確保すること(2)安全運転サポートカーの購入に対する経済的支援を検討すること(3)高速道路における逆走事故防止のため、路面表示等の視覚的対策や新技術の展開及び効果検証を進めること(4)交差点内における歩行者巻き込み事故や右折中の衝突事故等の防止対策に努めること(5)「加齢による身体機能の低下」の有無を検査する等、免許更新時における新たな検査体制の調査研究を早急に進めること(6)「公益的第三者による通報・相談」を契機とする「臨時認知機能検査」の実施も可能とする制度改正を検討すること――などとなっています。

 また、本提言には上記6項目の他、免許更新期間の見直し、実車による再試験制度や限定免許制度の導入など、新たな人員配置や予算措置を含めた政策実現に向けて努力を求める旨も記載しています。

 申し入れ後記者団の取材に応じ、逢坂政調会長は「宮腰大臣と直接お話しして、内容には概ね合意いただけるものだと認識している。今後も政府から様々な情報をいただき、継続してこの問題について協議し、議論を深化させ法案化も視野に入れたい」と語りました。矢上議員は「与党・野党の争いではなく、合意を積み上げながら今後も前向きに議論を進めたい」と述べました。

高齢運転者による交通事故防止対策の強化に関する緊急提言.pdf