福山哲郎幹事長は7日、国会内で定例会見を開きました。

 福山幹事長は冒頭、枝野幸男代表が5月3日から6日にかけて実施した #GW列島縦断大作戦 について説明しました。枝野幸男代表は北海道から沖縄まで全国13カ所で街頭演説を実施、参院選の選挙区・比例代表の各候補予定者と遊説を行いました。多くの有権者に集まっていただいたことへの感謝を述べた上で、「全国で立憲民主党への期待をより高めていきたいという狙いで実施した代表の全国遊説だったが、一定の成果があったと感じている。今回は都市部中心だったが、今後も引き続き全国のいろいろな地域をまわっていきたい」と語りました。

 また、中谷一馬青年局長を中心に5月6日に開催した「わかもの政策会議」についても触れました。福山幹事長は、「当日は約60人強の高校生に参加していただき、党からは逢坂誠二政務調査会長をはじめ国会議員や地方議員、そして私も出席した。非常に有意義かつ建設的な議論となり、結果として30項目近くの政策提言をいただいた。これらの提言は来週正式に枝野代表に提示するべく準備を進めていただいているところだが、我々としては高校生の政策提言を真摯に受け止め、参院選に向けた公約作りにどう入れ込んでいくか議論を始めていきたい」と述べました。

 常任幹事会での報告・協議事項の報告を終えた後、記者から参院選の候補者擁立に関する質問がいくつか寄せられました。福山幹事長は、「連休前に枝野代表から各野党に党首会談をお願いし、幹事長同席のもと濃密な議論を行った。まず優先すべきは32の参院選の一人区で候補者一本化に向けた調整をすること。水面下での調整も含めてかなり動きが出てきているので、なるべく早く形にできるようにしたい」と説明。京都選挙区で国民民主党が斎藤アレックス氏の擁立を取り下げたことについての受け止めを問われると、「ご英断だと思う。敬意を表したい」と答えました。

 一方、参院と同日選挙になる可能性がささやかれている衆院選については、「衆院選の候補者はまだまだ擁立が整っていない状況のため、同日選の可能性も見据えて準備を加速しなければならない。衆院選の候補者に関しては先日公募も行ったが、数多くの応募をいただいており、こちらも鋭意準備を進めている」とした上で、「参院選単体であれば比例代表もあり、各政党が切磋琢磨をしていく部分もあるが、衆院選と同日選挙になった場合はいかに野党の議席を最大化するかが焦点になる」などと語りました。

 また、26日の持ち回り常任幹事会で推薦を決定した打越さく良さんについて、地縁のない新潟選挙区で擁立した理由を問われると、「打越さんのこれまでの弁護士活動や市民との連携などについて、我々は高く評価している。地縁の大切さもあるかもしれないが、候補者自身の資質と何がしたいかによって新潟の有権者のみなさんにご判断いただきたい」とした上で、「野党各党にもそれぞれ理解をいただいており、連合からもご支援をいただいている」などと状況を説明しました。