2019年5月5日
【愛知・岐阜】#GW列島縦断大作戦、梅村、田島両参院総支部長が枝野代表とともに名古屋駅前で訴え
GW列島縦断大作戦の3日目となる5日、枝野幸男代表は横浜・桜木町駅前での街頭演説のあと新幹線で名古屋に移動。全国13カ所の街頭演説会の7カ所目となる名古屋駅前では、参院総支部長の梅村慎一さん(岐阜選挙区)、田島麻衣子さん(愛知選挙区)とともにマイクを握り、「老後や子育て、貧困の問題に正面から立ち向かい、多様性を認め合い、お互いさまに支え合う、令和という新しい時代の第一歩をともに切り拓いていこう」などと呼びかけました。
梅村さんは、安倍総理が憲法記念日の3日、改憲推進派の集会に宛てたビデオメッセージで2020年の新憲法施行への意欲をあらためて示したことに、「こんなふざけたことを許していてはいけない」と批判、「私たちは憲法を大事にし、皆さん一人ひとりが笑って暮らせる世の中、少数派であっても大事にされる世の中を実現するために全力を挙げ、安倍自民党政権と対峙(たいじ)していく」と述べました。
その上で、「人生の先輩方への配慮は決して忘れない。リタイアした後も穏やかに過ごせる社会を実現していくため、全力を挙げる」「若い皆さんのなかには、『何をやっても結局政治は変わらないのではないか』『自分が1票を投じたところで何かが変わるわけではない』と思っている方もいるかもしれないが、この国でも政権交代が実績はある。皆さんが声を上げ、力を合わせることで必ず政治は変えられる」などとそれぞれの世代に呼びかけ、決意を表明。自身と同年代の現役世代に対しては、「(政治を)変えられる実例を見せていこう。現役世代として、子どもたちに平和で安心して暮らせる社会のバトンを引き渡していこう」と訴え、参院選挙で安倍一強政治を断ち切れるよう全力を挙げると力を込めました。
田島さんは、国連職員として13年間にわたりアフリカの難民キャンプやアジアの貧しい国々で子どもや高齢者、女性など弱い立場にある人たちの支援活動をしてきたと自己紹介。その職を辞し、退路を断って参院選に挑むのは、日本が危機的な状況にあると感じるからだと決意を表明しました。
世界のなかで、いま日本が最も進んでいるのが少子高齢化であり、最も遅れているのが女性平等ランキングでの地位であることに、「これは決して無関係ではない」と指摘。自身が訪れた保育園での、23歳の保育士さんの過酷な労働環境事例に触れ、「朝から晩まで働いても仕事が終わらず、家に仕事を持ち帰らないと仕事が回らない。子どもを育てる、非常に責任の重い仕事であるにもかかわらず、彼女がもらえるお給料は1カ月16万円。これでどうやって自分の子どもを産み育てていこうと思えるのか」と訴えました。
この話に限らず、いま日本では多くの人がこうした状況に置かれているとして、「朝から晩まで一生懸命働く人間がきちんと報われる社会を作っていかなければならない。2017年には、出産を機に仕事を辞める女性が日本全国で20万人に上り、これに伴う経済損失は約1.2兆円になるという。本当に経済を良くしようと思ったら、中央銀行に株を買わせて株価を操作するのではなく、仕事をしたいと思っている人間がしっかりと仕事ができる環境を作っていくことが日本の未来にとって必要なのではないか」と主張。「皆さんは『誰が政治家になっても同じ』だと思っているかもしれない。でも私は、13年間自分のすべてを捧げてきた国連職員の仕事を辞めてきた。『誰が政治家になっても同じ』ではないことを、皆さんに証明したい。私自身の人生を通して皆さんに知ってもらいたい」と力を込めました。
枝野代表は、平成の30年間を振り返り、平成の時代に解決できずに令和に持ち越された大きな3つの課題として、「急激な高齢化社会」「急激な少子化と、その結果としての顕著な人口減少」「貧困」を列挙。こうした課題を解決していくために必要なさまざまな政策のうち、特に保育士や介護士等の処遇改善に言及し、「低賃金なのに人手不足の分野の給料を上げよう。その人たちの給料が増えた分は間違いなく地域での買い物に回り、消費を拡大させる。こういった低賃金だが大事な、必要な公的なサービス分野に流していくことが私たちの大きな政策の柱だ」などと説きました。